「表替えは丁寧が基本」畳の寿命を縮めるNG施工例を公開!

畳マン六代目
畳マン六代目

こんにちは、畳マン六代目です。
私は畳製作一級技能士として、多数の畳表替えに携わってきましたが、そのなかで最も大切にしているのが「手間を惜しまず丁寧に作業すること」です。
畳の裏側は普段あまり目にする機会がありませんが、実はこの“見えない部分”こそ、畳の品質と寿命を大きく左右するポイント。
今回は、よくあるNG施工とそれが引き起こす問題、そして青畳工房のこだわりを交えながら、丁寧な表替えがいかに大切かを詳しく解説します。
畳替えをご検討中の方はぜひ最後までご覧ください!


・畳表替えとは?まずは古い糸を丁寧に取り除く

畳の表替えとは、
・長年使って傷んだ畳表(ゴザ)を新しい表に張り替える
・畳床(芯材)は再利用する
といった作業のことを指します。見た目がガラッと変わり、お部屋の雰囲気を一新できる点が魅力です。

ただし、表替えというと「古い畳表を剥がして、新しい表を張るだけ」とイメージする方も多いのではないでしょうか。実際には、

✅ 古い糸やステープル(ホッチキスの針など)がきちんと取り除かれているか
✅ 畳床に凹みや損傷はないか

といった細かいチェックと手間が必要です。
特に、古糸の除去はその後の施工品質に大きく関わります。
ここを手抜きしてしまうと、新しい畳表を縫い付ける際にトラブルが多発するのです。


・実際にあった「糸が残されたまま」の事例

現場で畳をほどいてみると、
・本来なら取り除かれているはずの古い糸が畳床に絡まったまま
・複数回の張替えが重なり、何層にも糸が蓄積している

といった状態を目にすることがあります。これは、“手抜き施工”の代表例といえます。

こんな悪影響が

✅ 新しい糸が古い糸に絡まって締まりすぎ、畳の形が歪む
✅ 糸が重なり合うことで縫着機がスムーズに作動せず、作業時間が大幅に延びる
✅ 糸が複数層にわたってゴチャゴチャに残り、今後の畳替えがさらに困難になる

6畳ほどの部屋でも、古糸を正しく取り除くために30分〜2時間の余計な下処理がかかることも珍しくありません。
これは畳職人にとって大きな負担ですし、お客さまにとっても余分な費用負担や工期延長につながる可能性があります。


・畳屋の基本|「次の畳屋さんもお客さんだ」という意識

畳の裏側はお客様には見えづらい部分ですが、
・見えない部分こそ丁寧に仕上げる
・次に張り替える職人の立場や手間も考える

というのが、伝統的な畳屋の基本姿勢です。

なぜそこまでこだわるのか?

・「自分が次に張り替える場合もあるし、他店が張り替える場合だってある」
・「どちらにせよ、きちんとした仕事をするのが職人のプライド」

古糸放置の具体的デメリット

✅ 【畳の歪み】
古糸が残っていると新しい糸が巻き込みやすく、畳床が不自然に締まりすぎて表面が歪む恐れがあります。

✅ 【外観の悪化】
畳のヘリや框(かまち)にシワや波打ちが生じ、見た目にも影響。

✅ 【耐久性の低下】
縫い付けが不十分だったり、逆に強引に締まって弱い部分ができたりすると、畳全体の寿命が短くなります。


・表替え作業にかける時間|手間を惜しまない理由

畳表替えの質を決める要因は大きく分けて以下のとおりです。

  1. 古糸の処理
    ✅ 「糸が残っていないか」「ホッチキスの針が食い込んでいないか」を徹底チェック
  2. 畳床の状態確認
    ✅ 凹みや段差がないか、傷んでいる箇所はないかを確認
    ✅ 必要に応じて補強材料を足したり、縁の微調整を行う
  3. 丁寧な縫着作業
    ✅ 畳表を適切なテンションで縫い付ける
    ✅ 角やヘリをきれいに仕上げる
  4. 最終チェック
    ✅ 部屋に敷き込んでサイズや高さを微調整
    ✅ 歪みやほつれがないか確認

これら一つひとつの工程をしっかりと行うことで、

✅ 畳の耐久性が大幅に向上する
✅ 美しい仕上がりを長く保てる

といった効果が得られます。
もし古糸が残っているなどの手抜き施工をされた場合、次回以降の畳替えの際にも負の連鎖が続いてしまいます。


・青畳工房のこだわり|「次の畳屋さんに恥ずかしくない仕事」をする

青畳工房(畳マン六代目)では、以下のポイントを常に意識しながら表替え作業を行っています。

・【古糸は可能な限り徹底除去】
✅ 一見地味な作業ですが、ここを疎かにすると後々大変なことに。

・【畳床の補強もしっかり】
✅ 軽度の凹みや傷みはしっかりと対応し、畳床をベストな状態に近づけます。

・【縫着は適度なテンションをキープ】
✅ 強すぎず、弱すぎず。畳の張りを活かしつつ耐久性を高める。

・【仕上がり後のチェックも重要】
✅ 部屋に敷き込んで誤差や高さの違いを確認し、細部まで調整します。

たとえお客様が気づかない裏側の部分であっても、手間を惜しまず作業することが畳を長持ちさせる最大のポイントなのです。


・まとめ|手間を惜しまない表替えが畳を長持ちさせる

畳表替えは、
・古糸の処理
・畳床の補強
・丁寧な縫着
など、見えない部分ほど手間と時間をかける必要があります。

なぜここまでやるのか?

✅ 【畳の寿命が伸びる】
適切な施工で10年、20年と長持ちさせられる。

✅ 【見た目が美しいまま維持できる】
ヘリや框がピシッと締まり、部屋全体がキレイに見える。

✅ 【次の畳替えがスムーズになる】
古糸がしっかり除去されているため、次回以降の施工も快適。

施工中にかける手間が、後々のお客様の負担や畳の耐久性に大きな差を生むのです。

もし「畳替えを検討しているけれど、どこに頼んだらいいかわからない…」という方は、ぜひ一度ご相談ください。青畳工房では“次の畳屋さんのため”はもちろん、お客様ご自身が長く快適に過ごせる和室づくりを最優先に、手間を惜しまず丁寧な施工を心がけています。
畳マン六代目としての長年の経験と技術を活かし、納得のいく畳ライフをご提供いたします!

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畳替え対応エリア
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1日お預かり地域
鹿島市小城市嬉野市武雄市鳥栖市吉野ヶ里町白石町江北町多久市柳川市大牟田市筑後市久留米市

枚数や、畳の状態によりお預かり日数が変わることがあります。

この記事を書いた人
畳マン六代目

創業170余年・青畳工房の「畳マン六代目」こと古賀隆夫。
古賀畳工業所から法人化し現在、正式な社名は「株式会社WT」であり、その代表取締役。
1982年生まれの畳製作一級技能士。

佐賀工業高校卒業後、3年間週1回の畳訓練校に通いつつ福岡県の中村製畳店にて弟子として修行。
その後ご縁があり山口県の荒川氏や奈良県の浜田氏など畳製作技術のスペシャリストの方々を師事することで通常業務では知り得ない技術の真髄を学ばせて頂く。

国産畳表を愛し、佐賀県最後のイ草生産者吉丸氏や、熊本県八代市のたくさんのイ草生産者さん達との繋がりを最高の財産だと考えている。

「中国産イ草を使わなければならないのであれば、その仕事はキッパリ断る」がポリシー。

時には伝統的な技術と新しいアイデアを融合し、家族が笑顔でほっとする空間作りを目指しています。

ありがたいことに地元佐賀や福岡のメディア取材多数頂いてます。
STS・NHK・ぶんぶんTV・FBS・FM佐賀・NBC・えびすFM・雑誌新聞等

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