新しい寝室スタイルに!和室にベッドを置く際の湿気&ダメージ徹底回避法

畳マン六代目
畳マン六代目

こんにちは、畳マン六代目です。私は創業170年以上続く老舗畳店「青畳工房」の六代目として、畳製作一級技能士の資格を持ち、これまで数千件もの畳替えやメンテナンスに携わってきました。そんな私のもとに寄せられるご相談の中でも多いのが、「和室にベッドを置きたいけれど、本当に大丈夫?」というご質問です。

畳は自然素材ならではの心地よさがある反面、湿気や傷、凹みなどに対して気を遣わなければなりません。
事前に正しい対策を知っておけば、和室にベッドを置いても快適な寝室として活用することが十分可能です。
ここでは、和室にベッドを置くときに押さえておきたい注意点と対策、そしてベッドの選び方までを余すところなくお伝えします。
和室をうまく活用したい方、畳へのダメージが心配な方はぜひ参考にしてください。


畳の湿気対策は“呼吸させる”がポイント

和室にベッドを置いたときにもっとも懸念されるのが、湿気のこもりです。
畳は呼吸をする素材と言われるほど湿度の吸放出が盛んなため、ベッドやマットレスの下に空気の通り道がないとカビやダニが発生しやすくなります。
特に梅雨や夏場のように湿度が高い時期は要注意です。

  • 脚付き or すのこベッドを選ぶ
    床との間に空間があるベッドを選べば、空気が循環しやすくなります。すのこ構造のベッドであればマットレス下も風が通りやすいため、湿気対策に最適です。
  • 除湿シートの活用
    マットレスや布団の下に敷く除湿シートを導入しておくと、湿気を吸収してカビの発生を防ぎやすくなります。
  • 定期的な換気 & 除湿
    窓を開けて風を通したり、エアコンの除湿機能やサーキュレーターで部屋全体の空気を循環させましょう。さらに、畳が湿気を吸い込みすぎないように、天気の良い日にはマットレスを立てかけて乾燥させることも大切です。

ベッド移動や設置で畳が傷むのを防ぐ方法

畳は硬いようでいて、表面の「い草」が傷つきやすい繊細な素材です。
重いベッドの脚や金属製のフレームが直接こすれてしまうと、繊維が破れてしまったり、ささくれができることもあります。

  • 必ず持ち上げて移動する
    ベッドを移動する際は、複数人で持ち上げて運ぶのが鉄則。畳の上をゴリゴリ引きずると、表面に大きなダメージを与えてしまいます。
  • 保護パッドやラグの敷設
    ベッドの脚部分と畳の間にクッション材を挟む、あるいはベッド下に厚手のラグやマットを敷くことで、摩擦や圧力を軽減できます。賃貸にお住まいの方はとくに意識しておきたいポイントです。

「凹み」は脚の細さ&荷重集中が原因

長期間同じ場所にベッドを設置していると、脚の部分に体重が集中し、畳がへこんでしまうことがあります。
脚が細いパイプベッドやキャスター付きのベッドは特に要注意。畳がへこんでくると見た目が悪いだけでなく、段差や不安定さを感じる原因にも。

  • 太い脚・脚本数の多いベッドを選ぶ
    面で支える構造のベッドを選べば、圧力が分散されて畳が凹みにくくなります。
  • 専用の板や保護プレートで荷重を分散
    ベッドの脚部分より大きめの板を敷くと、接地面が広がるため凹み対策に有効。厚みのある合板や頑丈なボードなどを活用するとよいでしょう。
  • 除湿対策も合わせて
    湿気で柔らかくなった畳は凹みやすい傾向があります。先述したように、除湿シートや適度な換気を組み合わせてケアすれば、凹みの予防にもつながります。

部屋が狭く見えないためのベッド選び

布団を敷くのに比べ、ベッドは高さやボリュームがあるため、圧迫感で和室が狭く見えることがあります。
せっかくの落ち着いた空間を損なわないためにも、見た目の工夫は大切です。

  • ローベッドで視線を下げる
    高さの低いローベッドやヘッドレスベッドなら、床面からの圧迫感が軽減されます。開放的な印象で和室の雰囲気とも相性が良く、モダンなテイストを演出できます。
  • シンプルデザインをチョイス
    光沢のある素材や装飾が多いフレームより、ナチュラルな木目調やシンプルなデザインのベッドが和室には合わせやすいです。

畳が傷んでしまったらどうする?凹みや傷の応急処置

もし畳がへこんでしまった場合は、アイロンのスチーム機能を使ったり、濡れ雑巾を置いたうえでアイロンをかけると、多少の凹みは回復することがあります。
これはい草が水分と熱で膨らむ性質を利用したテクニックです。ただし、やりすぎは畳を傷めるリスクもあるため、適度に様子を見ながら行ってください。

ラグやカーペットでのカバーも一時的には有効ですが、ダメージが大きい場合は表替え新調の検討が必要になるケースもあります。
老朽化が進んだ畳を使い続けると、カビやダニの温床になる恐れがありますので、ひどく傷んでいるようなら早めに専門家に相談しましょう。


快適な和室ベッドライフを送るために

畳の特徴を理解し、少しの手間と工夫を加えるだけで、和室にベッドを置いても快適に過ごせる寝室を作れます。
湿気対策や傷防止、凹み防止などのポイントを押さえれば、畳の上でベッドを楽しむことは決して難しくありません。

私たち「青畳工房」は、国産い草に特化した畳を扱い、佐賀県佐賀市を中心に畳の表替えや新調、置き畳の販売など幅広いサービスを提供しています。創業170年以上の経験を活かし、あなたの和室が長く美しく保てるようにサポートいたします。

もし、和室にベッドを置いたことで生じる不安やトラブルなどがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。和室を最大限に活かしながら、モダンで快適なベッドライフを一緒に実現しましょう。

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枚数や、畳の状態によりお預かり日数が変わることがあります。

この記事を書いた人
畳マン六代目

創業170余年・青畳工房の「畳マン六代目」こと古賀隆夫。
古賀畳工業所から法人化し現在、正式な社名は「株式会社WT」であり、その代表取締役。
1982年生まれの畳製作一級技能士。

佐賀工業高校卒業後、3年間週1回の畳訓練校に通いつつ福岡県の中村製畳店にて弟子として修行。
その後ご縁があり山口県の荒川氏や奈良県の浜田氏など畳製作技術のスペシャリストの方々を師事することで通常業務では知り得ない技術の真髄を学ばせて頂く。

国産畳表を愛し、佐賀県最後のイ草生産者吉丸氏や、熊本県八代市のたくさんのイ草生産者さん達との繋がりを最高の財産だと考えている。

「中国産イ草を使わなければならないのであれば、その仕事はキッパリ断る」がポリシー。

時には伝統的な技術と新しいアイデアを融合し、家族が笑顔でほっとする空間作りを目指しています。

ありがたいことに地元佐賀や福岡のメディア取材多数頂いてます。
STS・NHK・ぶんぶんTV・FBS・FM佐賀・NBC・えびすFM・雑誌新聞等

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