和室にベッドを置きたい方へ|湿気・脚の傷・へこみの見方

畳マン六代目
畳マン六代目

和室にベッドを置くなら、脚が当たる場所と、ベッド下の湿気が気になりますよね。畳マン六代目の古賀です。畳の表面の傷と、畳床や床板の沈みは分けて考えます。まずは置き方と手入れ、そのあとに傷みが出た場合の工事判断を説明します。

畳の素材やベッドの構造で注意点は変わります。保護材を敷けば傷やカビが完全に防げる、ということではありません。床に触れる面と、空気が通る場所を確かめて使いましょう。


畳の湿気対策は“呼吸させる”がポイント

和室にベッドを置いたときにもっとも懸念されるのが、湿気のこもりです。
畳は呼吸をする素材と言われるほど湿度の吸放出が盛んなため、ベッドやマットレスの下に空気の通り道がないとカビやダニが発生しやすくなります。
特に梅雨や夏場のように湿度が高い時期は要注意です。

  • 脚付き or すのこベッドを選ぶ
    床との間に空間があるベッドを選べば、空気が循環しやすくなります。すのこ構造のベッドであればマットレス下も風が通りやすいため、湿気をためない置き方を考えられます。
  • 除湿シートの活用
    マットレスや布団の下に敷く除湿シートを導入しておくと、湿気を吸収してカビの発生を防ぎやすくなります。
  • 定期的な換気 & 除湿
    窓を開けて風を通したり、エアコンの除湿機能やサーキュレーターで部屋全体の空気を循環させましょう。さらに、畳が湿気を吸い込みすぎないように、天気の良い日にはマットレスを立てかけて乾燥させることも大切です。

ベッド移動や設置で畳が傷むのを防ぐ方法

畳は硬いようでいて、表面の「い草」が傷つきやすい繊細な素材です。
重いベッドの脚や金属製のフレームが直接こすれてしまうと、繊維が破れてしまったり、ささくれができることもあります。

  • 必ず持ち上げて移動する
    ベッドを移動する際は、複数人で持ち上げて運ぶのが鉄則。畳の上をゴリゴリ引きずると、表面に大きなダメージを与えてしまいます。
  • 保護材は脚の接地部分と通気を考えて
    脚の下に保護材を使う場合は、ベッドの製品説明を確認してください。畳全体をラグで覆いっぱなしにせず、下の畳も時々見て、湿りや汚れを残さないようにします。

「凹み」は脚の細さ&荷重集中が原因

長期間同じ場所にベッドを設置していると、脚の部分に体重が集中し、畳がへこんでしまうことがあります。
脚が細いパイプベッドやキャスター付きのベッドは特に要注意。畳がへこんでくると見た目が悪いだけでなく、段差や不安定さを感じる原因にも。

  • 太い脚・脚本数の多いベッドを選ぶ
    面で支える構造のベッドを選べば、圧力が分散されて畳が凹みにくくなります。
  • 専用の板や保護プレートで荷重を分散
    ベッドの脚部分より大きめの板を敷くと、接地面が広がるため凹み対策に有効。厚みのある合板や頑丈なボードなどを活用するとよいでしょう。
  • 脚の跡と湿り気を時々見る
    保護材の下やベッドの下を確認し、湿っているときは寝具を外して乾かします。外気が乾燥した日に風を通し、エアコンや除湿機も活用してください。

部屋が狭く見えないためのベッド選び

布団を敷くのに比べ、ベッドは高さやボリュームがあるため、圧迫感で和室が狭く見えることがあります。
せっかくの落ち着いた空間を損なわないためにも、見た目の工夫は大切です。

  • ローベッドで視線を下げる
    高さの低いローベッドやヘッドレスベッドなら、床面からの圧迫感が軽減されます。開放的な印象で和室の雰囲気とも相性が良く、モダンなテイストを演出できます。
  • シンプルデザインをチョイス
    光沢のある素材や装飾が多いフレームより、ナチュラルな木目調やシンプルなデザインのベッドが和室には合わせやすいです。

畳が傷んでしまったらどうする?凹みや沈みを分けて、工事を判断します

へこみが畳表の押し跡なのか、畳床の傷みなのかは、見た目だけでは判断できません。蒸気や水分を加える前に、畳表の素材と状態を確認してください。畳を踏むと沈む場合は、畳床と畳を上げて見える床板を分けて確認します。

使える畳床は、凹んだ部分の補修や寸法・高さの調整をして生かします。補修・調整で納まらない場合や再利用できない場合には、新畳を提案します。畳のへこみと隙間を整える仕事も参考にしてください。


快適な和室ベッドライフを送るために

畳の特徴を理解し、少しの手間と工夫を加えるだけで、和室にベッドを置いても快適に過ごせる寝室を作れます。
湿気対策や傷防止、凹み防止などのポイントを押さえれば、畳の上でベッドを楽しむことは決して難しくありません。

ベッドを置いたまま畳替えを考えている方は、ベッドの大きさや種類、置き場所をお知らせください。畳替えに必要な範囲の家具移動は当店が行います。小物等は事前に片付けをお願いし、特殊な重量物等はあらかじめ相談します。

六代目が現物の状態と見本を見ながら、必要な工事と部屋全体の総額を説明します。見積りを聞いてから依頼を決められます。写真がなくても相談できます。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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