畳替えとは?表替え・裏返し・新調の違いと選び方

畳替えの基礎

畳替えには、今の畳床を生かす表替え、畳表の裏面を使う裏返し、畳床から作る新畳があります。今の畳を見て、どの方法がよいかをお話しします。

工房で畳を仕上げる六代目・古賀隆夫
畳を仕上げる六代目・古賀隆夫

表替え・裏返し・新畳の違い

どこまで残して、どこを替えるのか。三つの違いを先にご覧ください。長く使った畳でも、年数だけで新畳にするとは限りません。青畳工房では、ほとんどが表替えです。畳表と畳床の状態を見て、今の畳を生かせるか確かめます。

工事残す部分工事内容目安になる状態
表替え今の畳床使える畳床を補修・調整して畳表を替え、縁付き畳は畳縁も替える表面のささくれや色あせがあり、畳床はしっかりしている
裏返し今の畳床と畳表畳表の裏面を使い直し、縁付き畳は畳縁を替える前回の新畳・表替えから3〜5年ほどで、裏面まで傷んでいない
新畳(新調)今の畳は残しません畳床から一枚ずつ作り直す畳床を再利用できない、または補修・寸法や高さの調整では納まらない場合

表替えでよいか、新しく作るか

見た目や年数、隙間の大きさだけでは、畳床を替えるかは決まりません。畳を上げて、畳床の強さ、傷み、湿気、寸法、縫い糸の状態を確かめ、補修や調整で使えるかを判断します。畳床の種類と違いを見る

表替え前に表面が破れ、糸と内側が見えている畳
表替え前の畳。表面が破れ、糸と内側が見えている状態です。
表替え

表面は傷んでいても、畳床を使える場合

表面が傷んでいても、畳床が使える状態なら、表替えで生かせます。必要な補修を行い、寸法や高さを調整して、畳表を新しくして納めます。青畳工房では、表替えは基本一日一部屋。必要な手当てをしながら仕上げます。

見える症状
ささくれ、色あせ、家具などの凹み
畳を上げて見るところ
畳床の強さ、傷み、湿気、寸法、縫い糸と、補修・調整の可否
工事
今の畳床を生かし、畳表を交換。縁付き畳は畳縁も替えます
裏返しに使えるか畳表の表面と裏面を比べている様子
畳表の表面と裏面を比べ、裏面を使えるか確かめます
裏返し

畳表の裏面を使える場合

裏返しは畳そのものをひっくり返す工事ではありません。畳表を外し、日焼けしていない裏面を表にして張り直します。

見える症状
軽い日焼けや色あせ。深いシミや擦り切れが少ない
畳表の裏面で見るところ
色、シミ、傷、縦糸の状態
目安
前回の新畳・表替えから3〜5年以内。ただし状態を優先します
畳床から作り直した新畳の施工例
採寸し、畳床から作った新畳の施工例
新畳(新調)

畳床から作り直す場合

踏んだときに沈む原因は、畳床とは限りません。畳を上げて、畳床と見える範囲の床板を分けて確かめます。床板など建物側に原因がある場合、畳替えだけで必ず直るとはいえません。畳床を再利用できない、または補修・寸法や高さの調整では納まらないときに、新畳をご提案します。お部屋を採寸し、一枚ずつ製作します。

見える症状
腐れや食害などで畳床を再利用できない、補修・寸法や高さの調整では納まらない状態
畳を上げて見るところ
畳床と、畳を上げて見える床板の状態、補修・調整の可否
費用
古畳の処分費などが必要な場合は、内容と金額を工事の前にお伝えします
畳マン六代目こと、古賀隆夫
一級畳製作技能士

六代目・古賀隆夫が、床板まで見ます

一級畳製作技能士の古賀隆夫が、畳表だけでなく畳床や床板も見ます。年数だけで新畳にせず、今の畳床を表替えで生かせるかを確かめます。

畳マン六代目こと古賀 隆夫

山口の荒川氏、奈良の浜田氏から、畳を手で縫う技術と、その理屈を学びました。畳床がどう作られ、どこを調整すると仕上がりが変わるのか。手仕事で学んだことは、今も補修の判断に生きています。

現在は機械も使いますが、畳表の張り具合、角、寸法を確かめて調整するのは私の仕事です。新しい畳表を張るだけでなく、今ある畳を直して、お部屋にきちんと納めます。

手縫いで学んできたこと

畳替えの日までに、お話しすること

今の畳の様子を伺い、畳を見たうえで、工事の方法と費用をお伝えします。

  1. 今の畳の様子をうかがいます

    畳全体、気になる傷み、家具の量など、分かることだけでかまいません。写真がなくてもお話しいただけます。

  2. 畳を上げて、状態を見ます

    畳表と畳床の傷み、湿気、寸法、縫い糸を確かめ、補修・調整で生かせるかをご説明します。沈みがある場合は、畳を上げて見える床板も確認します。

  3. どの替え方がよいかをご説明します

    表替え・裏返し・新畳のどれになるか、その理由と一緒にお伝えします。

  4. 工事の内容と費用をお伝えします

    畳表や畳縁、必要な工事と追加費用を含む総額をご説明します。見積りを聞いてからご依頼を決めていただき、施工日を相談します。

畳替えの前によく聞かれること

表替えと新畳の違い、家具、日数など、工事前に多い質問です。

畳替えとは何ですか?

畳をきれいに使い続けるための工事全般です。主に、表替え・裏返し・新畳があります。

表替えと新畳の違いは何ですか?

表替えは、使える畳床を必要に応じて補修・調整し、畳表を替える工事です。新畳は畳床から新しく製作します。畳床の状態と補修・調整の可否を確かめてご提案するため、年数や隙間幅だけでは決めません。

踏むと沈む畳は、新畳になりますか?

沈みの原因は、畳床だけとは限りません。畳を上げて、畳床と見える範囲の床板を確かめます。畳床の補修・調整で対応できるかをお話ししますが、床板など建物側に原因がある場合は、畳替えだけで必ず直るとはいえません。

今の畳に合う替え方を見てもらえますか?

はい。ささくれや色あせ、踏んだときの沈みなど、気になる状態をお聞かせください。畳を上げて状態を確認し、どの工事が必要か、その理由と費用をご説明します。写真がなくてもご相談いただけます。

家具は動かしておく必要がありますか?

大きな家具も、量や内容によって移動できる場合があります。前もってお知らせください。

表替えは何日くらいかかりますか?

朝にお預かりし、夕方に納めるのが基本です。枚数や材料、工事内容、時期によって日程は変わります。希望日があれば、早めにお知らせください。畳替え当日の流れを見る

畳1枚だけでも頼めますか?

はい、1枚から承ります。周囲との高さや色の違いも見て仕上げます。

相談してから工事を決められますか?

はい。今の畳を見て、工事の内容と費用をお伝えします。そのあとで決めていただけます。写真だけでは分からないことは、現地で確かめます。

畳替えのご相談

今の畳を見て、替え方を考えます

畳の枚数や、気になっている傷みをお知らせください。写真がなくてもかまいません。写真だけでは分からないことは、実際に畳を上げて見ます。