
こんにちは、畳マン六代目です。
畳は日本の住まいに欠かせない床材ですが、実は“家の湿度を教えてくれるバロメーター”でもあります。
もし畳にカビが生えたら、それは家全体が湿気過多の状態にあるサインかもしれません。
本記事では、畳にカビが発生する4つの原因や正しい対処法、そしてカビを寄せつけないための日常的な湿気対策のポイントを徹底解説。
畳を長持ちさせながら、家族の健康を守るためのヒントが満載です。
創業170年以上の老舗畳店「青畳工房」の六代目として培った経験をもとに、わかりやすくお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!
畳は“家の湿度”を教えてくれるバロメーター
畳がカビを生やす=家が湿度過多のサイン
「畳にカビが生えた」という事実は、家の中が過度に湿気を含んでいる可能性を示しています。
もし畳がなければ、そのカビはどこに生えていたのでしょうか? もしかすると目に見えない壁の裏やエアコン内部で、静かに繁殖していたかもしれません。
特にエアコンにカビが発生すると、運転中にカビの胞子を部屋中にまき散らし、健康被害を引き起こすリスクも高まります。
カビによる健康リスク
- アレルギー症状(くしゃみ・鼻水・咳など)
- 喘息の悪化
- 体力・免疫力の低下で感染症にかかりやすくなる
畳にカビが生えることで、私たちは「湿気が多い」という事実に気づきやすくなります。
逆に言うと、畳がなければ気づかないまま、家中にカビが広がってしまうかもしれません。
なぜ畳にカビが生えるのか?主な4つの原因
1. 湿度の上昇
カビが繁殖しやすい条件は、**湿度70%以上、気温20~30℃**とされています。
梅雨や台風シーズンのように、外気が蒸し暑く室内もじめじめしていると、畳表面にカビが生えやすくなります。
2. 風通しの悪さ
部屋を締め切ったままにしていると、湿気がこもりがちです。
エアコンも運転の仕方によっては除湿が不十分になることがあり、結果として畳がカビに侵される要因となります。
3. 布団やカーペットの敷きっぱなし
畳の上に長時間、布団やカーペットを敷きっぱなしにすると、その下に湿気がたまりやすくなります。寝汗や空気中の水分が吸われて行き場を失い、カビが発生する格好の温床になるのです。
4. エアコン内部のカビ
エアコン自体にカビがあると、運転時に胞子が室内に拡散し、畳や壁などに二次的なカビを引き起こします。
定期的なフィルター掃除はもちろん、クリーニング業者によるエアコン内部のチェックも重要です。
畳にカビが生えたときの正しい対処法
ステップ1:マスク&手袋で安全対策
カビの胞子を吸い込むのは健康に良くありません。
マスクや手袋を着用し、皮膚や呼吸器への影響を最小限に抑えましょう。
ステップ2:乾いた布で拭き取る
いきなり濡れた雑巾で拭きたくなりますが、水分は逆効果になることも。
まずは乾いた布やブラシで、畳表面に生えたカビをやさしく取り除きます。ゴシゴシこすると畳表を傷めるので、なるべく丁寧に行いましょう。
ステップ3:エタノール消毒
拭き取った後は、70~80%のエタノールをスプレーしながら畳の目に沿って軽く擦り、カビの根を殺菌します。
エタノールは水分が少なく、蒸発も早いので、畳を傷めにくいのがメリットです。
ステップ4:しっかり乾燥させる
カビを取り除いても、湿気が残っていては再発のリスクが大。
換気や除湿機、エアコンの除湿運転を活用し、部屋全体の湿度を下げて乾燥させましょう。梅雨時期などは特にこまめな換気が重要です。
カビを寄せつけない!日常の湿気対策ポイント
1. こまめな換気
湿度が高い時期には、1日に数回、窓を開けて空気を入れ替えるのが理想。
天気が悪くても短時間であれば空気が循環し、湿気がこもるのを防ぎます。
2. エアコンや除湿機を賢く使う
エアコンの除湿機能や、専用の除湿機を使って室内の湿度を60%以下に保つと、カビの発生リスクが大幅に減少します。
エアコン内部のフィルターや熱交換器にカビが付着しないよう、定期的な掃除もお忘れなく。
3. 布団・カーペットは上げ下ろしの習慣を
畳の上に布団を敷きっぱなし、あるいはカーペットを敷き詰めたままだと、湿気が抜ける場所を失います。
こまめに布団を上げ、カーペットの下も含めて空気が流れるようにしましょう。
4. 掃除機でホコリを除去
カビはホコリや汚れを栄養源として繁殖します。
畳の目に沿って掃除機をかけ、細かなゴミやホコリを取り除くと、カビが繁殖しにくい環境を作れます。
まとめ:畳は湿気管理の大切なヒント
畳にカビが生えると、「不良品では?」と思われる方もいるかもしれませんが、実際には家の湿度が高いというサインであることがほとんどです。
もし畳がなければ、目に見えない場所でカビが広がり、知らず知らずのうちに家族の健康を脅かしていた可能性もあります。
- 畳にカビが生えたらまず乾拭き → エタノール消毒 → しっかり乾燥
- 日頃の換気や除湿、布団の上げ下ろしで湿気対策
- エアコン内部の清掃も忘れずに
このようなポイントを押さえて、畳を長く大切に使っていきましょう。
もしも深刻なカビ被害や、その他畳に関するお悩みがありましたら、お気軽に**畳マン六代目(青畳工房)**までご相談ください。
創業170年以上の豊富な経験を活かし、最適なアドバイスや施工でサポートいたします!