【畳マン六代目が解説】畳がフカフカ沈む原因と解決策|実は「荒板のズレ」が一番多い?

畳を踏んだときにふかふか沈む、以前より柔らかく感じる。そんなとき、畳そのものだけが原因とは限りません。畳床の傷み、畳の下の板や床組の状態、湿気や水漏れ、虫の被害など、実際に畳を上げてみないと分からないことがあります。

外から見ただけで「これが原因です」と決めるのは危険です。青畳工房では、畳マン六代目・古賀隆夫が畳を上げ、畳床と見える範囲の床の状態を確認してから、畳替えで済むのか、床の工事を先に相談したほうがよいのかをお伝えします。

畳を外して床板の状態を確認する畳マン六代目

まず、沈む場所と変化のしかたを確かめてください

相談の前に、次のことが分かると判断が早くなります。無理に畳を剥がしたり、沈む場所を強く踏み続けたりする必要はありません。

  • 部屋全体なのか、畳の一枚や一部分だけなのか
  • 急に沈むようになったのか、少しずつ変わったのか
  • 雨漏り、水回りのトラブル、結露のあとがないか
  • かび臭さ、湿り気、床鳴り、アリや虫の気配がないか
  • 家具を動かしたあと、特定の場所だけ違和感が出ていないか

畳全体の写真と、気になる場所を手で押さえた近い写真があれば、LINEでも状況を伺えます。写真だけで床の状態を断定することはできませんが、急いで見たほうがよい状態かの目安にはなります。

畳が沈むときに考えられること

畳床が傷んでいる

長年の使用や湿気の影響で畳床が弱ると、表面を替えても踏み心地は改善しません。畳床の状態によっては、新畳に替えるほうがよい場合があります。表替えは畳表と縁を替える工事なので、畳の芯まで直す工事ではありません。

畳の下の板や床組に変化がある

畳を支える板や、その下の構造に傷み・たわみ・すき間があると、畳を替えても沈みが残ることがあります。畳を上げた時点で見える範囲を確認し、床工事が必要そうな場合は、大工さん・工務店さんへ相談する段取りをお伝えします。畳店だけで解決できることと、床の専門工事が必要なことは分けて考える必要があります。

湿気・水漏れの影響

雨漏り、配管まわりの水漏れ、結露などで湿気が続くと、畳床や床材が傷むことがあります。濡れた跡、かび臭さ、畳の変色があるときは、畳を新しくする前に水の原因を止めることが先です。雨漏りで畳が傷んだときの確認点も参考にしてください。

シロアリなど、木部の被害

アリが出る、木くずのようなものが落ちる、床の一部だけ極端に弱いといったときは、木部の被害も含めて確認が必要です。見た目だけで決めず、防蟻・害虫の専門業者や建築の専門家に相談することがあります。虫を見つけた直後の確認は、畳の下から蟻が出たときの対処に分けて書いています。畳を替える前に、まず床を安全な状態に戻すことを優先します。

自分で無理に直そうとしないでください

沈む場所の下に物を詰める、釘を打つ、畳を何度も持ち上げると、状態を悪くしたり、原因が見えにくくなったりします。畳の下には床材や配線があることもあります。特に大きく沈む場所、湿っている場所、虫の気配がある場所は、踏み込まずに見てもらうほうが安心です。

畳替えで済む場合と、先に床を直す場合

畳床だけの傷みであれば、新畳への入れ替えで使い心地が整うことがあります。畳と床の間にわずかな調整が必要な程度なら、畳を納める際に見ながら対応できる場合もあります。

一方で、床板や床組そのものに傷みがある場合、畳だけ新しくしても根本的な解決にはなりません。その場合は床工事を先に行い、仕上がった状態に合わせて畳を納めます。工事の順番を間違えないことが、やり直しを防ぐ近道です。

早めに相談したいサイン

  • 数日前まで問題なかったのに、急に沈むようになった
  • 歩くと大きくたわむ、または家具が傾く
  • 湿気、変色、かび臭さが続く
  • アリや虫、木くずのようなものが見つかる
  • 畳のすき間や建具の動きまで変わってきた

古い家だから必ず床が悪い、畳が沈むから必ずシロアリ、ということではありません。ただ、床の中のことは放置しても見えません。気になる変化があるうちに、一度畳を上げて確認することをおすすめします。

相談先を迷ったときは

畳の表面の傷み、畳床の状態、畳替えの時期は青畳工房へご相談ください。床板・床組・水漏れの原因に関わる場合は、大工さん・工務店さん・設備業者さんなどの確認が必要になることがあります。シロアリなどの疑いがあるときは、害虫対策の専門業者にも見てもらうのが確実です。

畳を替える前の準備や、家具のことが心配な方は、畳替え前に確認したい準備もご覧ください。畳のすき間や段差が気になる場合は、畳のすき間・へこみの見方も参考になります。

写真からでも、最初の相談はできます

「畳替えを頼む段階なのか、床も見てもらうべきなのか分からない」という相談で構いません。部屋全体と沈む場所の写真を送ってください。六代目・古賀隆夫が、畳として確認できることと、床の専門家へつなぐべきことを分けてお返事します。

青畳工房の公式LINEへ写真を送る

電話は 0120-743-443、フォームはお問い合わせから送れます。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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