
こんにちは、畳マン六代目です。私は創業170年余の畳店の六代目として、長年にわたり畳の張り替えや新調に携わってまいりました。
そんな私のもとへ、「畳がフカフカ沈んで困っている」というご相談が多く寄せられます。
実は、畳が沈む一番の原因は**「荒板(あらいた)のズレ」**であることが多いのです。
もちろん、それ以外にも畳床の劣化や湿気、床下の歪み・シロアリ被害など、さまざまな要因が考えられます。
本記事では、畳が沈む具体的な原因とその解決方法を、創業170年余を誇る老舗の六代目として、分かりやすく解説いたします。
荒板(あらいた)のズレで畳が沈む!?その原因と対策
畳の下には「荒板」と呼ばれる合板やコンパネが敷かれており、それを床を支える“根太(ねだ)”という横木に固定している構造が一般的です。
しかし、経年劣化や振動などの影響で、この荒板が根太から外れて落ちてしまうことがあります。
すると畳を支える下地がなくなり、部分的に畳がフカフカと沈む感触になってしまうのです。
- 症状の特徴
- 特定の箇所だけ極端に沈む
- 床下から「ギシッ」「ミシッ」と軋むような音がする
- 畳を外してみると、板がズレて床下が見えてしまう
- 解決策
- 荒板を元の位置に戻し、ビスや釘でしっかり固定する
- 板そのものが劣化していれば、新しい合板やコンパネに交換して再固定する
この作業はDIYでも可能な場合がありますが、床下の状態や荒板の劣化度合い、根太の強度などを見極める必要があるため、専門の畳業者や大工さんに相談するほうが確実です。
畳床(芯材)の劣化も見逃せない
畳が沈む原因として見落とせないのが、畳床(たたみどこ)の劣化です。
畳床は畳の「芯」にあたる部分で、稲わらや木質ボード、ポリエチレンフォームなどが使われています。
長期間の使用や重い家具の荷重などによって、畳床がへたってしまうと、踏んだときにフワフワと沈むような感覚が生まれます。
- 解決策
- 軽度のへたり:張り替え時に畳床を補強(縫い締めや新しい材料の追加)
- 重度の劣化:畳床を丸ごと交換する「新調」がおすすめ
畳床の劣化は表面からは分かりにくい場合も多いので、定期的な点検や畳替えの際にしっかり状態を確認してもらうと安心です。
湿気が畳に与える影響と対処法
畳は湿気を吸放出する性質を持つ自然素材です。湿気が多い環境では膨張し、カビやダニの発生リスクも高まります。
逆に乾燥しすぎると「畳がやせる」といわれるように、表面や畳床が縮んでしまうことも。
- 畳が湿気でふやけると、沈み込みも起こりやすい
湿気をたっぷり含んだ畳床は柔らかくなり、踏み込んだときに沈みを強く感じるようになります。 - 解決策
- 晴れた日に畳を部分的に持ち上げて風を通し、乾燥させる
- エアコンや除湿機、サーキュレーターを活用して室内の湿度を管理
- 畳の下に除湿シートを敷く
梅雨時期や冬場の結露が気になる方は、こまめな換気と湿度管理がポイントです。
床下の劣化・歪みが原因の場合も
畳下の合板やパーティクルボードなどの床材が湿気や老朽化で傷むと、畳が不安定になり沈む原因にもなります。
ときには根太自体が腐食したり、歪んだりしていることも。特に築年数の古い住宅の場合、床板や根太の劣化は珍しくありません。
- 解決策
- 痛んだ床材は交換またはビス止めで補強
- 根太が歪んでいるなら交換・補修を検討
- 防湿シートで床下の湿気対策を強化
床板の劣化は、放置すると畳だけでなく建物全体の耐久性にも悪影響を与えるため、早めの対処がおすすめです。
シロアリ被害で畳が沈むケース
シロアリ被害は、畳にとどまらず家屋の構造全体に重大なダメージを与える怖い存在です。
畳の裏側や床下にシロアリが巣食っていると、床材がボロボロになり、その上に置かれた畳が沈み込む形となります。
- シロアリ被害のサイン
- 畳を外すと裏側に**土のような筋(蟻道)**がある
- 床板や根太が触れるとポロポロ崩れる
- 畳の特定の部分だけ大きく沈む
- 解決策
- シロアリ専門業者による調査と駆除作業
- 被害範囲が広い場合は、床板・根太ごと交換
シロアリは放置すると被害が拡大し、修繕費用も膨らんでしまいます。疑わしい場合は、早めにプロの点検を受けると良いでしょう。
畳が沈んだら“早めのチェック&対応”がカギ
畳のフカフカ沈みは、一見すると畳そのものの問題のように感じますが、意外にも**「荒板のズレ」**という単純な原因が多いのが実情です。
しかし、そのほかにも畳床の劣化や湿気、床下の歪み・シロアリ被害といった多様な要因が隠れていることもあります。だからこそ、早めに原因を特定して適切な対処を行うことがとても大切です。
- 荒板のズレ → 板の再固定や交換
- 畳床の劣化 → 補強 or 新調
- 湿気対策 → 換気・除湿・畳の乾燥
- 床下の歪み → 床板・根太の補強・交換
- シロアリ → 専門業者による駆除
青畳工房(畳マン六代目)なら安心サポート!
「畳が沈む原因が分からない」「張り替えがいいのか、新調がいいのか迷う」――そんなときは、ぜひ一度創業170年余の老舗・青畳工房にご相談ください。
私、畳マン六代目が培ってきた長年の経験と技術で、畳だけでなく床下の状態まで丁寧にチェックし、最適なメンテナンス方法をご提案いたします。
- 畳床の状態チェックや荒板の固定から、
- 床板・根太の補強、
- シロアリ対策のご相談まで、
幅広くサポート可能です。
畳を長く美しく使い続けるためには、早めの対策が一番。フカフカ沈む畳でお困りの方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
まとめ|畳の沈みを発見したら、まずは原因の特定を!
- 一番多い原因は「荒板のズレ」
→ 板を元に戻し、しっかりビス留めで解決するケースが大半。 - 畳床の劣化や湿気、床下の歪み・シロアリ被害も要チェック
→ 早期発見が重要。 - 迷ったときはプロに相談を
→ 創業170年余の信頼と実績を持つ青畳工房なら安心!
畳が沈む症状を放置していると、思わぬトラブルに発展することもあります。
床下までチェックし、必要に応じて補修や駆除を行えば、畳本来の快適さがよみがえります。
もし少しでも気になる症状があるなら、ぜひ畳マン六代目までご相談ください。お住まいの和の空間を、最適な状態へと導きます!