佐賀市水ヶ江の畳店・青畳工房
六代目 古賀隆夫/一級畳製作技能士
畳表を張る前に、直しておきたいところがあります。
長く使った畳には、家具でできた凹みや、縮んで広がった隙間があることがあります。
私が特に大切にしているのは、そうした畳を補修してから行う表替えです。表面がきれいになるだけでなく、お部屋に戻したときの納まりまで整えたい。そのために、一枚ずつ手をかけています。
ご相談に伺うのも、工房で畳を作るのも、敷き込むのも、私、六代目・古賀隆夫です。

青畳工房 六代目・古賀隆夫
佐賀市水ヶ江で、江戸時代後期から続く家業を継ぐ六代目です。一級畳製作技能士の古賀隆夫と申します。
福岡で修業し、2003年に家業へ戻りました。手縫いで学んだ畳の作り方は、機械を使う今の仕事でも、張り具合や寸法を調整する際の土台になっています。
大切にしているのは、新しい畳表を張る前の補修です。長く使った畳も、一枚ずつ状態を確かめ、使える畳床を生かします。新しくする必要があれば、その理由をご説明します。
い草の畳表は国産のみ。仕入れでは、産地名だけでなく、い草そのものの質や織りを確かめます。お客様には見本を見て、触って比べていただき、使い方や好み、ご予算に合うものを一緒に選びます。
ご相談から製作、敷き込みまで、私が担当します。畳をお部屋へ戻した後の隙間や段差まで確かめ、元の場所にきちんと納めるところまでが私の仕事です。
畳の作り方を知りたい方には、礼盤を手縫いで仕上げた製作記録もご覧いただけます。このページでは、私が学んできたことや、今の仕事で大切にしていることをお話しします。
古い畳には、一枚ずつ違う直しどころがあります。
畳の表面に張る「畳表」と、その下で芯になる「畳床」。表替えは、今の畳床を生かして畳表を新しくする仕事です。
ただ、長く使った畳は、どれも同じ状態ではありません。家具の重みで凹んでいたり、縮んで隙間ができていたりします。
まず畳床の状態を確かめ、必要なところを補修します。寸法や、お部屋に敷いたときの納まりを調整してから、新しい畳表を張ります。張り方や角の仕上げも、一枚ずつ確かめます。
畳をお部屋へ戻したら、隙間や段差、扉の開け閉めまで確認します。工房で仕上げて終わりではなく、元の場所にきちんと納めるところまでが、私の仕事です。
長く使った畳でも、当店ではほとんどが表替えで済んでいます。畳床から新しくする必要があれば、その理由をご説明します。踏んだときに沈むところがあれば、畳だけでなく床板の状態も確かめます。
1日40畳つくれる設備があっても、表替えは基本1日1部屋です。
工房の設備だけを見れば、1日40畳ほど製作できます。
それでも、表替えは基本1日1部屋。
古い畳は、一枚ごとに傷み方が違うからです。
凹みや縮みを補修し、隙間が出ないよう寸法を調整する。畳表の張り具合を確かめ、角まできれいに仕上げてから、お部屋へ戻します。
新しい畳表を張るだけなら、もっと数をこなせます。
でも、長く使った畳をきちんと直して納めるには、一枚ずつ手をかけるしかありません。
たくさん作ることより、目の前の一部屋をきちんと仕上げる。
基本1日1部屋は、そのための仕事の進め方です。
中国産い草を使わなくなった、私自身の経験。
弟子時代から独立したばかりの頃にかけて、賃貸物件の表替えでは、中国産の畳表を使っていました。
その作業中に、くしゃみが止まらなくなったり、手が荒れたりしたことがありました。症状の原因を特定したわけではありませんが、自分が扱う材料について、考えるきっかけになりました。
「誰が、どんな環境や水で育てたい草なのか分からないものを、自分のお客様には使いたくない。」
そう考えるようになり、中国産い草を使わないと決めました。
今、青畳工房で使うい草の畳表は、国産だけです。ただ、産地名が分かればそれでよい、という話でもありません。自分で産地へ行き、作る人と話し、材料を確かめるようになりました。
国産という表示だけでは、仕入れを決めません。
八代などの産地へ通い始めて、20年以上になります。生産者と直接話し、意見を交わすために、今も足を運んでいます。
通い始めた頃は、畳店が産地へ出向いて生産者と深く話すことは、今ほど一般的ではありませんでした。それでも、自分がお客様に勧める畳表が、どんな人の手で作られているのかを知りたかったのです。
国産の畳表にも、品質の差があります。私の経験では、品質が極端に低いものは、耐久性の面で中国産の下位品と大きく変わらないと感じています。
だから、国産だからという理由だけでは仕入れません。実際の畳表を見て、イ草そのものの質や織りを確かめ、青畳工房で使うものを選びます。
お客様にも、見本を見て、触って比べていただきます。値段だけでは分かりにくい違いをお話ししながら、お部屋の使い方やご予算に合う畳表を一緒に選びます。
手縫いで学んだことが、機械を使う仕事にも生きています。
福岡での修業と、畳の学校
福岡で弟子修業をしながら、週に1回、畳の学校へ通いました。仕事の現場と学校の両方で、畳製作の基礎を学び、2003年に家業へ戻りました。
山口の荒川氏、奈良の浜田氏から学んだこと
山口の荒川氏からは、畳の手縫いを理屈から学びました。今ではほとんど途絶えている、畳床そのものを手で縫って作る方法も教わりました。
奈良の浜田氏からは、手縫いの理屈に加え、有職畳など、古くからの格式に基づく正しい作り方を学びました。
ただ手順を覚えるのではなく、なぜそう縫うのか、なぜその作り方をするのかを知る。そのことが、今の仕事の土台になっています。
同じ機械を使っても、仕上がりを見る目は変わります。
今の一般的な畳づくりでは、私も機械を使っています。すべてを手縫いしているわけではありません。
それでも、手縫いの理屈が分かっているかどうかで、同じ機械を使ったときの仕上がりにも差が出ると、私は考えています。
畳表の張り方、角の作り方、寸法、仕上がり。機械に任せられる作業でも、どこを見て、どう調整するかは職人が判断します。昔の技術を学んだことは、今、お客様の畳を仕上げるときにも生きています。
畳の擦れ方を見ると、よく使う場所が分かります。
お客様のお宅では、畳の傷みだけでなく、その部屋がどう使われているかも見ています。
よく擦れているところをたどると、いつも歩く場所や、よく使う場所が見えてきます。家具の置き方や、子どもの乗り物玩具があるかどうかも、畳の使われ方を知る手がかりになります。
そこから、傷みが強い場所や、これから補修が必要になりそうな箇所を考えます。見ただけで決めつけず、お客様のお話も伺います。
同じ畳表でも、使う部屋はそれぞれ違います。今の傷みを直すことと、これからその部屋でどう過ごすか。その両方を考えて、補修や畳表選びをご提案したいと思っています。
「他にはもう頼めない」と言っていただけたこと。
「他店と仕上がりと畳表の質が全然違って、他にはもう頼めない」
あるお客様から、そう言っていただいたことがあります。
選んだ畳表も、仕上がりも見ていただけたのが、うれしかったです。目立たないところにかけた手間も、実際に使う方へ伝わる。そう感じられる言葉でした。
これからも、一軒一軒のお部屋で、そう思っていただける仕事をしていきたいと思います。
畳マンの始まりは、マラソンの被り物でした。
「地元のフルマラソンに、被り物をして出てみたい。」
畳マン六代目を始めたきっかけは、そんな気持ちでした。最初から大きな計画があったわけではありません。
実際に走ってみると、後日、反響がありました。目立つことで、畳を知ってもらうきっかけになれるんだ、と感じました。
畳のことを知ってもらうには、まず興味を持ってもらわないと始まらない。そこから、畳マンとしての活動が広がっていきました。
畳の手入れや選び方を伝えることも、畳表と畳縁でサッカーボールを作ることも、畳に興味を持ってもらえるきっかけになればと思っています。
工房で畳を作っているのも、被り物で活動しているのも、同じ古賀隆夫です。
工房の外でも、畳のことを伝えてきました。
畳マン六代目として、ラジオに出演する機会もいただいてきました。畳を替える予定がない方にも、まず畳そのものを知ってもらう。そんなきっかけをつくることも、畳屋として大切にしています。

青畳工房の店舗・工房
青畳工房は、佐賀市水ヶ江で創業170余年続く畳店です。店の奥に工房があり、お預かりした畳をここで仕上げています。
- 店名・会社名
- 青畳工房/株式会社WT
- 代表者
- 古賀隆夫(六代目・畳マン六代目)
- 資格
- 一級畳製作技能士
- 創業
- 江戸時代後期・創業170余年
- 所在地
- 〒840-0054 佐賀県佐賀市水ヶ江1丁目13-39
- 営業時間
- 月〜土曜 8:00〜18:00
- 定休日
- 日曜・祝日。畳替えの日程は、内容により調整できる場合があります。
- 主な仕事
- 畳表替え・裏返し・新畳・縁なし畳・置き畳・畳小物
- 対応地域
- 佐賀市近郊を中心に、佐賀県内・福岡県南部。地域や枚数により異なります。
- フリーダイヤル
- 0120-743-443(通話無料)
- 店舗電話
- 0952-23-3825
ご来店の前に
施工で外出していることがあります。ご来店の前に、電話かLINEでご連絡ください。お話の内容に合わせて、見本を準備してお待ちします。
アクセス・駐車場
JR佐賀駅から車で約10分。佐賀城から東、龍谷高校の北側です。駐車場は店舗西側にあります。
住所:佐賀県佐賀市水ヶ江1丁目13-39
気になる畳があれば、私に見せてください。
凹みや隙間が気になる。長く使った畳を、これからも使えるだろうか。そんなときは、今の畳を見せてください。
畳床を生かせるか、どこに補修が必要か。ご自宅に伺い、畳とお部屋の使われ方を見て、必要な仕事をお話しします。
畳表の見本を比べながら、費用や日程も一緒にご相談いただけます。
文章や写真で伝えたい方はLINEへ。話しながら相談したい方は、お電話ください。内容をまとめて送りたい方には、問い合わせフォームもあります。
お見積り無料!
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0120-743-443へ電話する
通話無料・月〜土曜 8:00〜18:00
畳替えについて、先に調べたい方へ
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青畳工房は佐賀市水ヶ江にあります。地図と道順を見る

