「畳は天日干しした方がよいですか」と聞かれることがあります。畳や床下の湿気を逃がす方法として乾燥は有効ですが、家庭で畳を外して元通りに戻す作業には注意が必要です。
結論から言うと、無理に重い畳を運んで天日干しするより、部屋の換気や除湿を続ける方が安全なご家庭も多くあります。
畳を干す目的は湿気を抜くこと
畳を上げると、畳の裏面と床板に風を通せます。湿気がこもりやすい部屋、長期間閉め切っていた部屋、水分をこぼした後などは、畳と床下の状態を確認する意味があります。
ただし、日光だけで害虫やカビを完全に処理できるとは限りません。虫が繰り返し出る、強いカビ臭がある、畳床まで湿っている場合は、原因を確認して適切な処置を行う必要があります。
自分で畳を外す際の主な注意点
- 畳は大きく重いため、腰や手を傷めることがある
- 柱や敷居に合わせて一枚ずつ寸法が異なる
- 位置や向きを間違えると、入らない・隙間ができる
- 無理に持ち上げると畳縁や角を傷める
- 急な雨や強風で畳が濡れたり倒れたりする
畳を外す前に、畳の裏面と床側の両方へ位置と向きが分かる印を付けます。スマートフォンで、部屋全体と一枚ずつの位置を撮影しておくと戻す際の確認に役立ちます。
干す場合は畳表を強い日差しにさらしすぎない
天然い草の畳表は紫外線で色が変わります。乾燥させる場合は畳の裏面側を中心に風と日を当て、表面を長時間強い直射日光へさらさないようにします。地面へ直接置かず、安定した場所で風を通してください。
畳の表面だけが少し湿っぽい程度なら、エアコンの除湿、扇風機やサーキュレーター、晴れた日の換気で改善できる場合があります。雨の日に窓を開けると、外の湿気を室内へ入れることもあるため、天候に合わせて調整します。
畳を戻すときは位置と向きを確認
畳は部屋のゆがみに合わせて作られています。同じ六畳間の中でも一枚ずつ寸法が異なるため、別の場所へ入れると納まりません。
毎年畳を干しているお宅でも、位置や向きが入れ替わり、角がつぶれたり隙間ができたりしている例があります。入らないときは力で押し込まず、印と写真を確認してください。
こんな状態なら畳店へ相談してください
- 畳が重く、自分で安全に持ち上げられない
- 畳を上げたら床板が湿っていた
- カビ、虫、蟻道、雨漏り跡が見つかった
- 畳が柔らかい、波打つ、強い臭いがある
- 戻そうとしても畳が入らない
青畳工房では、畳の状態だけでなく、畳の下や部屋の湿気も確認します。表面の掃除でよいか、表替えや新畳が必要かを整理してご案内します。
畳のカビの原因と予防方法を見る
畳の湿気・天日干しについて相談する
畳干しについてよくある質問
ベランダで畳を干してもよいですか?
畳の重量に耐えられる安全な場所か、転倒や落下の危険がないかを必ず確認してください。集合住宅では管理規約の確認も必要です。
畳を上げずに湿気を抜けますか?
軽い湿気なら、除湿機やエアコン、サーキュレーターで空気を動かす方法があります。床下まで濡れている場合は畳を上げて確認します。
畳乾燥だけを畳店へ依頼できますか?
対応内容は畳の状態や枚数で変わります。カビや水濡れの有無、部屋の写真を添えて事前にご相談ください。


