クリニック休憩室の畳を表替え|佐賀で縁つき×樹脂・紙・い草を比較見積り

こんにちは。青畳工房 代表の畳マン六代目です。
創業170年以上を受け継ぐ六代目・畳製作一級技能士として、今日は佐賀市内のクリニック休憩室で進めた縁つき畳の表替えの「いまここ」記録を残します。まだ見積もり段階なので、結論よりもみんなで触って話した“第一印象メモ”中心でいきますね😊

現場の空気

最初は「こだわり特になし」からのスタート。
見本を並べたらスタッフさんがわらわら集まってきて、触って→比べて→一言コメントの流れに。休憩室らしい柔らかな雰囲気で、いいディスカッションになりました。

今回の条件と候補

  • 対象:縁つき畳の表替え(畳床はそのまま、畳表+畳縁を新しく)
  • 場所:スタッフ休憩室
  • 判断軸:掃除のしやすさ/長く気楽に使えること/落ち着いた見た目
  • 比較する畳表:
    • 樹脂(合成表)=モカベージュ
    • 紙(和紙表)=灰桜色
    • い草=既存と同等ランク帯

候補ごとの“第一印象メモ”

樹脂(合成表)|モカベージュ

  • 見え方:モカベージュはやわらかい中間色。蛍光灯でも昼光でも、部屋全体をふんわり見せるトーンに感じた✨
  • 触り心地:フラット寄り。拭き上げの筋が残りにくそうという声あり
  • 運用イメージ水拭きがサッとできて、毎日の片付けが時短になりそう⌛
  • 先に知っておくこと経年で“フワフワ毛羽立ち”が出ることがある。特によく擦れる動線は、光の当たりでふっと見えやすい可能性

紙(和紙表)|灰桜色

  • 見え方:灰桜は明るすぎず暗すぎず。ほんのり温度感があって、静かで整った雰囲気に寄る🌸
  • 触り心地:さらっと軽い足ざわり。素足で歩いた時のサラサラ感の声
  • 運用イメージ色ブレが少なく全体の統一感を作りやすい
  • 先に知っておくこと細かな汚れが少しずつ蓄積して“目立つ”ことがある。特に濃色で出やすいが、灰桜は中間〜やや淡めなので比較的扱いやすいゾーン

い草(天然表)|既存同等ランク帯

  • 見え方:光で表面の見え方が豊か。遠目に落ち着き、近くで織りの表情がわかる🌿
  • 触り心地:踏むとふわっとやわらかい。休憩室に合うと感じる声が多め
  • 時間変化青味 → 飴色へゆっくり“育つ色変化”が楽しみ
  • 先に知っておくこと:敷き込み初期は青味=葉緑素が多い時期。この頃はい草の栄養もまだ残っているため、湿度が重なる季節は換気を意識。時間の経過で葉緑素が分解→栄養も落ち着くので、同じ環境なら年を経るほど扱いやすい方向

「い草は既存と同等ランクで」というご要望について

金額は据え置きのまま、選ぶときの見どころだけ共有しました。数字より、表面の見え方を一緒に見る方が話が早かったです。

見どころ(迷ったらここ)

  • 表面がすっきり揃っているか(草丈・選別の丁寧さ)
  • 織りが細かいか(=密度。肌あたり&持ちの良さに直結)
  • 色の落ち着き(青味のムラ、根の白っぽさ)
  • い草の太さの均一(擦れに直結)
  • 角の線がきれいか(経糸や織りで差が出る部分)

「これで同等帯なら気持ちよく使えそう」というライン感を、見本を並べてすり合わせできたのが収穫でした。

小ネタ:見本で盛り上がった瞬間

見積もりに伺うときは、黄金の畳表を“話のタネ”として必ず1枚持っていきます。
これは水引の金色を織り込んだゴールドの畳表で、ライトが当たるとキンキラキンに輝きます✨
遠目でも存在感バッチリ、近くで見ると水引のツヤきめの細かさラインのシャープさまでよく分かる。
今日も「畳でここまで行けるの!?」と度肝を抜かれて大盛り上がりでした😄

※あくまで“見比べ用”のネタ。実際の検討は
樹脂=モカベージュ/紙=灰桜色/い草=既存同等ランク帯が中心です。

休憩室ならではの運用メモ(選定前の共有)

  • 色の見え方中間色は汚れや擦れを目立たせにくい万能ゾーン。最終は現地の光でチェック(昼と夕方で印象が変わる)🔎
  • 荷重キャスターや一点荷重が続く場所はチェアマットや脚カバーで跡を軽減。

いまの進捗と、この先の段取り

  • きょうは樹脂=モカベージュ/紙=灰桜色/い草=既存同等ランク帯三者見積もりを作成
  • 見積書を提出して、いったん皆さんで検討に入っていただく段階。

ひとことメモ

「こだわりなし」からのスタートでも、触ってみると“好き”と“気になる”は自然に出てくるもの。今回のモカベージュと灰桜はどちらも休憩室の空気にやさしく馴染む中間色で、第一印象は上々でした。い草は香りとやわらかさが魅力。青味から飴色へ“育つ”感じを楽しみたい方には、やっぱり外せない存在です🌿

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この記事を書いた人
畳マン六代目

創業170余年・青畳工房の「畳マン六代目」こと古賀隆夫。
古賀畳工業所から法人化し現在、正式な社名は「株式会社WT」であり、その代表取締役。
1982年生まれの畳製作一級技能士。

佐賀工業高校卒業後、3年間週1回の畳訓練校に通いつつ福岡県の中村製畳店にて弟子として修行。
その後ご縁があり山口県の荒川氏や奈良県の浜田氏など畳製作技術のスペシャリストの方々を師事することで通常業務では知り得ない技術の真髄を学ばせて頂く。

国産畳表を愛し、佐賀県最後のイ草生産者吉丸氏や、熊本県八代市のたくさんのイ草生産者さん達との繋がりを最高の財産だと考えている。

「中国産イ草を使わなければならないのであれば、その仕事はキッパリ断る」がポリシー。

時には伝統的な技術と新しいアイデアを融合し、家族が笑顔でほっとする空間作りを目指しています。

ありがたいことに地元佐賀や福岡のメディア取材多数頂いてます。
STS・NHK・ぶんぶんTV・FBS・FM佐賀・NBC・えびすFM・雑誌新聞等

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