畳床の種類と選び方

畳の中身

畳床は、畳の中で厚みと踏み心地をつくる部分です。新畳にする場合は、まず六代目が畳を敷く場所と必要な厚みを確かめます。使える畳床の違いをご説明し、踏み心地のお好みやご予算を伺います。

畳の厚みと畳床を確かめながら仕上げる六代目・古賀隆夫
畳表の下にある畳床も、厚みと状態を見て仕上げます。

畳床は、畳の形と踏み心地をつくる部分です

畳床は、普段は畳表の下に隠れています。藁を使ったもの、木質系のボードとフォームを組み合わせたもの、薄い畳や床暖房用のものなどがあります。

表替えでは、今の畳床を使えるか確かめます。新畳は、畳床から新しく作ります。

ケナフボード畳床の表面と縫い目
ケナフボード床表面と縫い目が分かる実物写真
藁サンド畳床の断面
藁サンド畳床藁の間に芯材を挟んだ構成
建材畳床の断面
建材畳床ボードとフォームを組み合わせた構成
檜畳床の断面資料
檜畳床檜畳床の断面
表替えか、新畳か

畳を上げてみないと、分からないことがあります

畳表が傷んでいても、畳床はまだ使えることがあります。畳を上げて、畳床の強さ、傷み、湿気、寸法、縫い糸と、補修・調整の可否を確かめます。沈みがある場合は、畳床と見える範囲の床板を分けて確認します。

表替えと新畳の違いを見る

踏むと沈む・ふかふかする場合を見る

畳床を生かした表替えの施工例を見る

踏んだときに沈む
畳を上げて、畳床と見える範囲の床板を分けて確認します。床板など建物側の不具合は、畳替えだけで必ず直るとはいえません。
隙間や段差がある
畳床の反りや寸法を調べ、どこを直せば隙間や段差が減るかを確かめます。
湿気やカビのにおいが気になる
畳表と畳床に湿気による傷みがないか、畳を上げて見える床板の状態はどうかを確かめます。
表替えを考えている
畳床が使える状態なら、必要な補修と寸法・高さの調整を行い、表替えで生かします。

踏み心地・厚み・素材から選ぶ、畳床の種類

お部屋に使える畳床の中から、踏み心地や素材、価格の違いを比べてみてください。

基本になる畳床

ケナフボード床

価格と扱いやすさのバランスを考えて選ぶ畳床です。

建材畳床Ⅱ型

予算を抑えたい部屋で検討します。使う頻度や部屋の用途も伺います。

建材床・硬め仕様

しっかりした踏み心地がお好みの方に向く畳床です。

藁を使った畳床

藁サンド床

藁の間にフォームを挟んだ畳床です。藁らしい足あたりを残しながら、重さも考えています。

藁床/こだわり藁サンド

昔ながらの足あたりを大切にしたい和室に向きます。湿気が気になる場合は、畳床の傷みと、畳を上げて見える床板の状態を確かめます。

素材や使い方で選ぶ畳床

檜(ひのき)畳床

檜の香りや素材感を楽しみたい和室に向く畳床です。

衝撃緩和畳床

衝撃をやわらげるための畳床です。製品の性能、厚み、部屋への納まりを確かめて使います。

薄畳・床暖房用

薄畳用畳床

マンションやリフォーム後など、畳を入れる厚みが少ない部屋に使います。

床暖房用畳床

床暖房の仕様と、必要な厚みを確かめて選びます。

畳を作れる厚みや床暖房への対応は、部屋と製品の仕様で変わります。施工前に確認します。

畳床を比べる

価格だけでなく、使う部屋、必要な厚み、好みの踏み心地も見比べてください。

こんなとき畳床合わせる部屋・使い方
基本の畳床を選びたいケナフボード床一般的な和室。価格と品質のバランスを見たいとき
価格を抑えたい建材畳床Ⅱ型予算を抑えたい部屋。使う頻度も踏まえて選びます
硬めが好き建材床・硬め仕様しっかりした踏み心地が好みの方、現代住宅の和室
藁の足あたりが好き藁サンド床/藁床客間や仏間など、昔ながらの足あたりを大切にしたい部屋
素材感を楽しみたい檜畳床檜の香りや素材感を楽しみたい和室
衝撃をやわらげたい衝撃緩和畳床転倒時など、床に体が当たるときの衝撃をやわらげたい場所
厚みが取れない薄畳用畳床マンション、リフォーム後の部屋、段差を抑えたい場所
床暖房に使う床暖房用畳床床暖房のある部屋。床暖房の仕様を先に確かめます

今の畳床が使えるかを見て、芯から替える必要がある場合は、畳床も含めてお見積りします。新畳の見積りについて

畳床を見ながら畳を仕上げる六代目・古賀隆夫
表替えか新畳か

今の畳床が、まだ使えるかを見ます

畳を替える方法は、年数だけでは決まりません。畳を上げて畳床の状態を見て、沈みがあるときは見える範囲の床板も確かめます。使える畳床は補修・調整して表替えで生かし、再利用できない、または調整では納まらない場合に新畳をご提案します。

私は、畳床そのものを手で縫って作る方法も学びました。畳の内側がどう組み立てられているかを知ることが、傷んだところをどう補修し、今の畳床をどう生かすかを考える土台になっています。畳づくりを学んできた道のり

一級畳製作技能士/畳マン六代目こと、古賀 隆夫

よくある質問

表替えで今の畳床を使えるか、畳床の種類、床暖房のことなどをまとめました。

表替えでも、畳床を替えることはありますか?

表替えは、使える畳床を必要に応じて補修・調整し、畳表を替える工事です。畳床の強さ、傷み、湿気、寸法、縫い糸を確かめ、再利用できない、または補修・調整では納まらない場合は新畳をご提案します。

踏むと沈むのは、畳床のせいですか?

畳床が傷んでいることもありますが、床板に原因があることもあります。畳を上げて、畳床と見える範囲の床板を確かめます。床板など建物側に原因がある場合、畳替えだけで必ず解消するとはいえません。

どの畳床を選べばよいですか?

まず、部屋の構造や必要な厚み、床暖房の有無を六代目が確かめます。ケナフボード床を基本の候補に、使える畳床のつくりや踏み心地、価格の違いをご説明します。使えないものがあれば理由もお伝えします。その中から、お好みとご予算も伺いながら候補を一緒に絞っていきます。

藁床と建材畳床はどちらが良いですか?

足あたりの好み、部屋の使い方、費用を伺い、どちらが合うかをお話しします。

床暖房の部屋にも畳は使えますか?

床暖房用の畳床を使える場合があります。床暖房の種類や、必要な厚みを事前に確かめます。

見本を見てから選べますか?

畳表の見本と一緒に、畳床のつくりや踏み心地の違いもご説明します。

畳が沈む原因や、畳床の素材・構造の違いを紹介します。

今の畳床を再利用できるか

ケナフボード畳床の特徴

藁サンド畳床の構造

建材畳床の構造

畳床のご相談

踏んだときの沈みや隙間が気になったら

畳を踏んだときに沈む、隙間があるなど、気になることをお聞かせください。畳の枚数が分かれば、あわせてお知らせください。写真だけでは分からないところは、畳を上げて確かめます。