こんにちは、青畳工房 代表の畳マン六代目です。
サガテレビ「かちかちPress」の人気コーナー「小田井の今、佐賀にいます。」が、佐賀市・水ヶ江の私の工房に来てくれた日のことを残します。
放送は前後編(2023/8/2・8/9公開)。
畳の手縫い体験とミニござ作りまでしっかり完遂していただきました。
ロケ当日――灼熱。扉全開・送風機フル回転
この夏いちばんの猛暑日。うちの作業場は昔ながらでエアコンは無し。
扉と窓を全開、送風機を強にしても空気はぬるい。それでもい草の香りが場を落ち着かせてくれます。
スタッフさんも私も、そして小田井涼平さんも汗だく。
それでも笑い合いながら暑さもロケの味に変えていく空気ができたのを覚えています。
小田井涼平さん、私の第一印象(+プロフィール)
最初に思ったのは受け止めが丁寧な人。
長身(身長188cm)で存在感があるのに、語り口は穏やか。俳優・歌手として知られ、とくに『仮面ライダー龍騎』北岡秀一/仮面ライダーゾルダ役は世代をまたいで話題に上ります。
兵庫県出身/1971年2月23日生まれ。歌謡コーラスグループ純烈の元メンバーで、2022年に卒業して以降はソロで幅広く活動されています。
私生活ではタレントのLiLiCoさんのご主人。
現場では終始、道具や材料へのリスペクトがまっすぐでした。
※番組コーナーの概要:毎週火曜17時台に放送、佐賀の職人・達人の技を体験する企画。今回の舞台は青畳工房(水ヶ江)でした。
工房の空気:い草の香りと、静かな集中
猛暑で汗はにじむけれど、い草の香りがふっと気持ちを落ち着かせてくれる。
私は針と糸に集中し、小田井さんもスタッフも合図ひとつで次の工程へ。
余計な音はなく、短い会話と小さな呼吸だけ。気づけば初対面の緊張はほどけ、手の動きが同じリズムになっていました。
まずは“手を動かす”――手縫い体験(前編)
導入説明は短く、私はいつも通り畳針での手縫いから。
最初は「硬いですね」と笑い合いながら、ほどなく狙った場所にスッと通す感覚に到達。
技術レベルの“変わり目”を一緒に確認できたのは、職人として嬉しい瞬間でした
手縫いの理(ことわり)を一行で。
手縫いの理屈を知らねば、いい仕事にはならない。
機械で畳を作っても手縫いの理屈を理解しているのとしていないのでは全く仕上がりが違います
一畳は時間的に難しい——“ミニござ”にスイッチ(後編)
テレビのロケ時間に合わせ、畳作りは諦めミニサイズのござ作りへ。
汗で手が滑らないようテンポを作り、作業→汗を拭う→作業を繰り返します。小田井さんは手ごたえをすぐ言葉に変えて次へ活かすタイプ。「今の、分かりました!」の一言で、現場の温度が上がりました(後編記事で工程が追えます)。
完成、そして座り心地
仕上がった“ミニ”を撫で、そっと腰を下ろして一呼吸。「最高です!」のひと言。汗だくの工房に涼しい風が一本通ったように感じました。

猛暑日の名場面ベスト3(六代目の主観)
- 汗を笑いに変える
「これは本気の現場ですね」と笑ってくれた第一声で、作業場の空気が軽くなりました。 - 針が“道”に乗る瞬間を共有
狙った箇所を針がぴたりと通れた瞬間。
私が「今の!」と言うより早く「今のですね!」と返ってきて目が合う。数秒だけ暑さを忘れました。 - 座って、にっこり
完成品に腰を下ろした自然な笑顔。ものづくりの現場が報われる瞬間です。 - プレゼントとしてサイン
製作したミニゴザは抽選でプレゼントされました。

置き畳という選択肢(夏こそ実感)
和室がなくても、フローリングの一角に“畳の居場所”をつくれるのが置き畳。猛暑の日でも、畳に触れると心身の温度が半歩下がるのを私は感じます。
撮影でも一枚置いただけで空気が変わりました。
小田井涼平さんの“推しポイント”(私が見た3つ)
- 聞き上手で場をやわらげる:暑さを冗談に変えて、雰囲気を前向きに。
- のみ込みが早く言語化が上手:つかんだコツをその場で言葉に→すぐ次の一手。
- 道具と仕事への敬意:針・糸・畳表の扱いがやさしい。
やさしい手つきは仕上がりの表情にそのまま出る
アーカイブとプロフィールへの導線
- 前編(2023/8/2公開):手縫い体験と導入パート。写真で工程が追えます。サガテレビ
- 後編(2023/8/9公開):ミニござ製作〜完成まで。**「最高です!」**の名場面もこちら。サガテレビ
- 小田井涼平さん プロフィール(身長・生年月日・出演作・経歴など/公式・媒体)もあわせてどうぞ。小田井涼平 オフィシャルファンクラブ+2オリコン+2
まとめ(六代目のメモ)
- 猛暑+無エアコンでも、い草の香りと静かな手しごとで気持ちは整う。
- 小田井涼平という人は、現場をやさしく前へ動かすチカラがある。芸能人の強さだけでなく、人柄の手触りがそのまま画面に乗る方だと実感しました。
- 畳は触る→わかる→好きになる。その工程を、同じ時間に共有できたのが何よりの収穫。
夏こそ畳の上で一息、青畳工房でお待ちしています。
