【職人の目】良い畳はどう見分ける?熊本県八代産・国産畳表の「縦糸」と「証」の秘密

畳マン六代目
畳マン六代目

こんにちは!青畳工房 代表の畳マン六代目です。

「畳なんて、どれも同じでしょ?」 もしそう思われているなら、ちょっと待ってください!
実はそれ、すごくもったいないんです。

青畳工房は、創業170余年の歴史の中で「100%国産(日本産)の畳表」しか使わないと決めています。「中国産を使わなければならないなら、その仕事は断る」――。
それぐらい、国産い草の力を信じているからです。

今回は、熊本県八代産の畳表を例に、プロがどこを見て「これ、いい畳だなあ」と判断しているのか、その裏側をちょっとだけこっそりお教えします。


1. 縦糸の強さが「い草の量」を決める

畳表を編み込んでいる「縦糸(たていと)」。普段は見えない部分ですが、ここが耐久性と踏み心地の運命を握っています。
糸が強いほど、質の良いい草を、密度高く打ち込むことができます。

綿シングル: 一般的な普及品に使われます。糸が一本なので、あまり強く打ち込むと糸が切れてしまいます。

麻綿(あさめん): 強い麻糸が加わることで、グッと強度が増します。その分、い草を詰め込める仕様です。


2. 【重要】画像で比較!「本物の証」と「糸の太さ」

さて、ここが今回のハイライト。二つの畳表を並べてみましょう。

【ここに画像3 を挿入】

この一枚には、プロが必ずチェックする**「2つのポイント」**が映っています。

① 熊本県産のプライド「県証糸(けんしょうし)」

端っこに見える青や黄色の色糸。これ、ただの飾りじゃないんです。 「県証糸(けんしょうし)」といって、「熊本県八代産」であることの証明書。偽造を防ぎ、産地の品質を保証する、まさに「本物の証」なんです。

② 縦糸の圧倒的なボリューム差

手前の「麻綿」は、奥の「綿シングル」に比べて明らかに糸が太いのがわかりますか? この力強い糸がい草をガッチリと保持してくれるから、10年、20年経っても「へたりにくい」丈夫な畳になるんです。


3. ライトを当てれば一目瞭然!「谷」の深さの差

最後に、この縦糸の差が「見た目」にどう現れるか、真横からライトを当てて比較してみます。

【綿シングル:フラットな表情】

国産の八代産なので素材自体は良いのですが、糸が細いためい草を深く引き込めず、表面の凹凸(谷)は比較的浅くなります。

【麻綿:深い陰影と高級感】

見てください、このクッキリとした影! 強靭な麻糸でギュッと引き込まれたい草は、谷の線が鋭く深く出ます。この「彫りの深さ」こそが、

  • 光が当たった時の美しい陰影(高級感)

  • 足を踏み出した時の圧倒的なコシ(踏み心地) を生み出すんです。


まとめ

  • 県証糸があるのは、熊本県八代の農家さんが自信を持って送り出した証。

  • 麻綿の縦糸は、い草をたくさん詰め込むための「強い土台」。

  • ライトを当てた時の谷の深さは、耐久性と美しさのバロメーター。

畳は一度替えたら、長く付き合うもの。 だからこそ、青畳工房は目に見える「い草」の美しさはもちろん、それを支える「縦糸」の一本まで妥協しません。

「本物の国産畳で、家族がほっとする空間を。」

畳の選び方に迷ったら、いつでも六代目に相談してくださいね。いつでもお問い合わせお待ちしています。

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この記事を書いた人
畳マン六代目

創業170余年・青畳工房の「畳マン六代目」こと古賀隆夫。
古賀畳工業所から法人化し現在、正式な社名は「株式会社WT」であり、その代表取締役。
1982年生まれの畳製作一級技能士。

佐賀工業高校卒業後、3年間週1回の畳訓練校に通いつつ福岡県の中村製畳店にて弟子として修行。
その後ご縁があり山口県の荒川氏や奈良県の浜田氏など畳製作技術のスペシャリストの方々を師事することで通常業務では知り得ない技術の真髄を学ばせて頂く。

国産畳表を愛し、佐賀県最後のイ草生産者吉丸氏や、熊本県八代市のたくさんのイ草生産者さん達との繋がりを最高の財産だと考えている。

「中国産イ草を使わなければならないのであれば、その仕事はキッパリ断る」がポリシー。

時には伝統的な技術と新しいアイデアを融合し、家族が笑顔でほっとする空間作りを目指しています。

ありがたいことに地元佐賀や福岡のメディア取材多数頂いてます。
STS・NHK・ぶんぶんTV・FBS・FM佐賀・NBC・えびすFM・雑誌新聞等

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