こんにちは!畳マン六代目です!
さて、今日のお話は、畳替えの周期についてです。
これは、私がお客様のお宅に伺うと、よく質問されることです。実際、「畳って何年おきに替えるのがベスト?」という疑問は、私がお客様と話す中で4件に1回は出てくるくらいの頻度で尋ねられます。
それもそのはず。
適切な畳替えの周期って、意外と知られていないんですよね。
だから、今回はその疑問にお答えして、みなさんに畳替えの基本をお伝えしようと思います。
みんなが知りたい!畳替えの周期とは?
私がお客様のお宅に伺うと、15年や20年ぶりに畳の表替えをされる方が多いです。
畳替えの適正な周期は一般的にはあまり知られていませんが、今回はその疑問にお答えしましょう。
畳替えの種類とその違い
畳替えには、「裏返し」、「表替え」、「新調入れ替え」の3つの種類があります。それぞれの作業内容と適切なタイミングを以下に詳しく説明します。
- 裏返し
畳表と畳縁を外し、畳表を裏返して新しい縁とともに縫い直す作業です。
これにより、畳表の裏面を使用することで新品同様の見た目を取り戻すことができます。
一般的には、畳表がまだ年数の経過が少なく汚れなどが少ない場合に行います。 - 表替え
畳表と畳縁を外し、畳表・畳縁ともに新しいものを張り直して縫いつける作業です。
畳表が傷んできたときに行うことで、畳の見た目と香り、イ草の機能を回復させます。 - 新調入れ替え
畳表、畳縁、畳床の全てを新しいものにして完全に畳そのものを作り直す作業です。
畳床が劣化している場合に行う必要があります。
畳替えの順番とその理由
最近では、裏返しを頼む方が減っていますが、理想的な畳替えの順番は以下の通りです。
- 新築時の新畳
- 裏返し (3年〜5年後)
- 表替え (さらに5年後)
- 裏返し (3年〜5年後)
- 表替え (5年後)
- (畳床の状態が良ければ裏返し→表替えをループ)
- 新調入れ替え (畳床の寿命が来たら)
- 裏返し
- 表替え
- 繰り返し
この順番は、畳の使用方法、畳屋さんの技術力、補修の程度によって変わることがあります。
畳の寿命に関係する要素
畳の寿命は、家の湿度や新築時の畳床の品質、シロアリの発生などによって大きく変わります。
一般的には、30年から40年ほどで畳の芯材を替えることが多いです。
ただし、風通しの良いお寺などでは、100年経ってもまだ使える場合があります。
以下の要素が畳の寿命に影響を与えます。
- 湿度
高湿度環境では、畳が早く傷むことがあります。適切な湿度管理が重要です。 - 畳床の品質
新築時に使用された畳床の品質が高ければ、それだけ長持ちします。 - シロアリの発生
シロアリ被害を防ぐための対策が必要です。
畳の質と畳屋さん選びの重要性
畳表の品質や畳床の種類によっても、寿命が大きく変わります。
また、畳替えをする畳屋さんの技術力が畳の寿命を増減させるため、畳屋さん選びは慎重に行うことが大切です。
信頼できる畳屋さんを選ぶポイントは以下の通りです。
- 実績と経験
長年の経験と多くの実績を持つ畳屋さんは信頼できるところが多い。 - 使用する素材の品質
国産の高品質な畳表を使用するかどうかを確認しましょう。 - 技術力
畳替えの技術が高いかどうかを見極めるのは一概には難しいかもしれませんが、一番わかりやすいのはお知り合いなどの口コミが一番かと思います。
まとめ
現代の平均的な畳替えの周期は、新築時の新畳から約15年で表替えを行い、さらに15年後にもう一度表替えを行うというパターンが多いです。その後、畳床の寿命が来たら新調入れ替えを行います。ただし、使い方や畳の質、畳屋さんの技術によっても、周期は変わりますので、注意が必要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!畳替えの周期に関する知識が増え、今後の畳選びやメンテナンスに役立てていただければ幸いです。
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