畳マン六代目が語る畳入門
畳マン六代目は、代々佐賀で畳屋を営んでいる職人です。
今回の記事では、畳の種類や料金の違い、畳の材料について詳しく解説していきます。
1.1. 畳替えの種類とそれぞれの特徴
畳替えには、新調、新調入れ替え、表替え、裏返しなどの種類があります。新築時には当然新調が行われ、古くなった畳を全て入れ替えるのが新調入れ替え、表面の畳表と畳縁を取り替えるのが表替え、表面の畳表を裏表にひっくり返して張り直し、畳縁を付け替えるのが裏返しです。
- 新調: 畳表、畳床、畳縁をすべて新しく作ります。新築の住宅や大規模リフォーム時に行われることが一般的です。
- 新調入れ替え: 古くなった畳を完全に新しいものに交換します。既存の畳を撤去し、新しい畳を設置するため、採寸や古畳の処分などが含まれます。
- 表替え: 畳表と畳縁を新しくする作業です。畳床はそのまま使用し、表面のみを新しいものに交換します。費用が抑えられるため、畳床がまだしっかりしている場合に適しています。
- 裏返し: 使用していた畳表を裏表にひっくり返して再利用する作業です。畳縁も新しくします。比較的安価で済み、表面がまだ使える場合に有効です。
1.2. 新調入れ替えと表替えの料金の違い
新調入れ替えでは、採寸の手間がかかり、畳床代と加工代、古畳の処分代などが発生します。
一方、表替えは、畳床代がかからない分、料金が安くなります。
- 新調入れ替えの料金:
- 材料費: 畳床、畳表、畳縁すべてを新しくするため、費用が高くなります。
- 手間代: 部屋の採寸、古畳の撤去、新畳の設置が含まれます。
- 処分代: 古い畳の処分費用が発生します。
- 表替えの料金:
- 材料費: 畳表と畳縁のみを新しくするため、畳床の費用は発生しません。
- 手間代: 畳表と畳縁の交換のみで済むため、新調入れ替えよりも手間が少なくなります。
- 処分代: 畳床はそのまま使用するため、処分費用は発生しません。
1.3. 作業工程数と手抜きについて
畳屋さんによっては、作業工程数を省いて手抜きをすることがありますが、それでは良い仕事はできません。
畳は長く使うものですから、強引な値引き要求をすると、材料の質を落とされたり、手抜きされたりするリスクがあることも知っておいた方がいいです。
良質な畳には適正な価格がありますので、信頼できる畳屋さんに任せることが大切です。
- 作業工程の重要性:
- 畳の採寸、畳表の張り付け、畳縁の取り付けなど、各工程は丁寧に行う必要があります。
手抜きがあると、畳の品質や寿命に悪影響を及ぼします。
- 畳の採寸、畳表の張り付け、畳縁の取り付けなど、各工程は丁寧に行う必要があります。
- 手抜きのリスク:
- 強引な値引き要求に応じた場合、畳屋が材料の質を落としたり、作業を省略したりするリスクがあります。
結果的に、畳の品質が低下し、長持ちしない畳になってしまいます。
- 強引な値引き要求に応じた場合、畳屋が材料の質を落としたり、作業を省略したりするリスクがあります。
- 良質な畳の適正価格:
- 良質な畳には適正な価格があります。
信頼できる畳屋に依頼することで、手抜きのリスクを避け、高品質な畳を手に入れることができます。
- 良質な畳には適正な価格があります。
畳の材料について知ろう
2.1. 畳表の種類とそれぞれのメリット・デメリット
畳表には、い草製、樹脂製、紙製などの種類があります。
い草製は、天然素材であり風合いが良く、湿度調整や消臭効果がありますが、化学表(樹脂製や紙の畳表)に比べ耐久性に劣る場合があります。
化学表は、管理が簡単で耐久性や色褪せに優れていますが、天然素材特有の風合いや機能が著しく劣ります。
- い草製:
- メリット: 自然な香りと感触、環境に優しい、湿度調整機能、消臭効果。
- デメリット: 化学表に比べ耐久性が劣る場合がある、手入れが必要。
- 樹脂製:
- メリット: 管理が簡単、耐久性が高い、色褪せにくい。
- デメリット: 天然素材特有の風合いや機能が劣る。
- 紙製:
- メリット: 管理が簡単、コストが低い、色やデザインのバリエーションが豊富。
- デメリット: 天然素材特有の風合いや機能が劣る。
2.2. きちんと教えてくれる畳屋さんの見分け方
良い畳屋さんを見分けるポイントは、適切なアドバイスができることや、丁寧な対応ができることです。また、畳の種類や材料について詳しく説明してくれ、あなたの要望に合った提案ができることも大切です。
- 適切なアドバイス:
- 畳の種類や材料について詳しく説明でき、あなたの要望に合った提案ができる。
- 丁寧な対応:
- お客様の質問に丁寧に答え、信頼関係を築ける対応をする。
- 透明性のある料金設定:
- 料金が明確で、追加費用の説明がきちんとされる。
- アフターフォロー:
- 畳替え後のメンテナンスなどの説明がしっかりしている。
2.3. 畳マン六代目が考える、畳屋が行うべきポイント
畳の良さを知るにはには、畳の機能やメリットをしっかりと理解し、それを我々畳屋さんが使われる方に実感できるよう伝えることが重要です。
例えば、イグサならではの畳の心地よさや湿度調整機能、自然素材ならではの安心感などをアピールすることで、畳の魅力を少しでも理解してもらえるでしょう。
また、畳に関する疑問や悩みに対して適切に説明し、生活環境に合わせた材料を選ぶ際のアドバイスも行うことで、畳を選ぶ際の不安を減らしてあげることができるはずです。
- 畳の魅力のアピール:
- 心地よさ: イグサならではの心地よい感触を伝える。特に夏場の涼しさや冬場の温かさを強調する。
- 湿度調整機能: 畳が持つ優れた湿度調整機能を強調し、快適な室内環境を保てることを伝える。
- 安心感: 自然素材ならではの安全性や安心感をアピールする。
- 適切なアドバイス:
- 畳に関する疑問や悩みに対して適切に説明し、生活環境に合わせた材料を選ぶ際のアドバイスを行うことで、畳を選ぶ際の不安を減らすことができます。具体的には以下のようなアドバイスが考えられます:
- 素材の選び方: 家族構成や生活スタイルに応じた畳表の選び方を提案する。
- メンテナンス方法: 畳を長持ちさせるための日常的な手入れ方法を教える。
- 畳に関する疑問や悩みに対して適切に説明し、生活環境に合わせた材料を選ぶ際のアドバイスを行うことで、畳を選ぶ際の不安を減らすことができます。具体的には以下のようなアドバイスが考えられます:
- 信頼できる畳屋の選び方:
- 信頼できる畳屋を選ぶことで、手抜きのリスクを避け、高品質な畳を手に入れることができます。具体的には以下のポイントを考慮して選ぶと良いでしょう:
- 実績と評判: 実績やお客様の評判が良い畳屋を選ぶ。
- 資格と認証: 資格や認証を持っている畳屋は信頼性が高い。
- 施工例の確認: 実際の施工例を見せてもらい、仕上がりの品質を確認する。
- 信頼できる畳屋を選ぶことで、手抜きのリスクを避け、高品質な畳を手に入れることができます。具体的には以下のポイントを考慮して選ぶと良いでしょう:
これらのポイントを踏まえて、畳替えの際には信頼できる畳屋を選び、適切なアドバイスを受けながら、快適な和室環境を整えましょう。
【まとめ】
本記事では、畳マン六代目が語る畳の世界と畳の材料について詳しく解説しました。
畳替えの種類とそれぞれの特徴、新調入れ替えと表替えの料金の違い、作業工程数と手抜きについて注意することが大切です。
また、畳表の種類とそれぞれのメリット・デメリットを知り、きちんと教えてくれる畳屋さんの見分け方を押さえることが重要です。
畳の良さやデメリット、畳の機能などきちんと教えてもらい、疑問や悩みに応えられる畳屋さん。
これらを踏まえて、畳店選びや畳替えを行なって、より良い畳ライフを楽しんでくださいね!
1.1 畳替えの種類と特徴
1.2 新調入れ替えと表替えの料金の違い
1.3 作業工程数と手抜きについて
2.1 畳表の種類とそれぞれのメリット・デメリット
2.2 きちんと教えてくれる畳屋さんの見分け方
2.3 畳マン六代目が考える、畳屋が行うべきポイント
コメント