もう何年もうちはやってないけど佐賀の県営団地は
退去の時に畳と襖の張り替えの入居者が業者に頼んでするシステム。
次の入居者が決まってからの張り替えになる。
「退去する人」が次の人の為になんで考えることはまずない。
結果として値段でのみ決められるので
散々な品質の畳襖に次の入居者の方は住むことになる。
それも理由の一つに指名業者をかなり昔にやめたんです。
それでもたまに退去するんですけどと、見積もりをと頼まれることがあります。
見積もりに向かうことから断られる為に流れを作る自分がいる。(怒りを買うというようなことではなく)
材料の品質はもちろん、張り替えの為の手間すら省かないと合わないような仕事。
それは畳が嫌いな人を増やすだけ。だから俺はほんな仕事に加担しない。
退去の件ににかかわらずだけど、
畳表にはJAS規格の畳表というものもある。
公共工事などは基本このJASの等級で材料が指定されて入札や見積もりとなるのですが、
JASの認定資格を持った問屋さんが規格をクリアしてると判断すればJASシールを貼れる。
その品質も認定資格を持った問屋さんのさじ加減という部分がある。
なんでこんなのにJASがついてるの?というようなのも見かける。
畳屋がこのくらいの価格でJAS2等が欲しいと言えば準備してくる問屋もいる。それは本当にJAS2等相当なのでしょうか?
だから自分はJASの等級はあんまり信じておりません。
自分目利きで選んだものをお客さんに説明し選んでいただく。
それが畳職人としての本懐なのだと思ってます。
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