お寺の畳替えを頼む時は格式を守れるか考える

 

 

 

お寺からお仕事を頂くことが割と多い当店ですが、

お寺に寄って畳屋さんを選ぶ基準は様々です。

檀家さんの数でも違いますし、住職さんの畳に対する知識と気持ちでも変わります。

お寺の畳というものを少しでも考えている所では「紋縁でお願いしたい」

といわれますが、既存の畳を見ると隣あう紋と全く柄が合っていなかったり、畳の框(畳の短辺)の片方酷いと両方の紋が丸にならずかけていたりと流石の住職さんもそこを合わせるのが技術だと言うことまでは知らない方が多いです。

中には「前回まで頼んでいた畳屋さんじゃ紋縁が全く合わないから無地の縁にしてた」というお寺もありました。

 

当店を選んでくれたお寺さんの中にはそこを重視しておられる所もやはりあるんです。

紋縁白中紋

 

「紋のサイズと畳の長さが合わないから紋が綺麗に出るわけない」

という何も知らない畳屋さんもいますが、そこを綺麗に合わせるのが技術なので当店ではそこをしっかりと説明させていただいております。

 

そして浄土真宗などでは礼盤畳を、曹洞宗などでは四天拝敷きという上敷きを本堂で使われます。

こちらもきちんと作るにはそれなりの技術が必要になりますので、何も知らない畳屋さんが作ると四隅の紋があっていなかったり、角の作りがありえない作りだったり、酷いのは裏にタッカー(釘やホッチキスの様なもの)を打ち付けガムテープをその上から貼ってあるところも・・・・。

作り方を知らないのであれば、できる所に外注に出す方がお寺さんにとっても親切になると考えます。

しかし作り方を知らない方はこれらがどれだけ手間がかかるものなのかを考えることがないために、その価格にあまり納得もできないようです^^;

 

礼盤畳にも本式と略式とあります。

特に重視すべきなのは縫い方。縫う順序。

略式でも本式でもそこを簡略化することは有職(ゆうそく)ではなくなり工芸になってしまう行為なんですね。

浄土真宗礼盤畳

↑略式の礼盤です。表から裏までグルッとヘリで包み込む形になりますが、裏も畳糸が見えたりしないように丁寧に作ります。

本式縫い廻畳

本式の縫い方は上ゴザと受けゴザと別々に紋縁を縫い付けたゴザを作り写真のように木綿糸でつなぎ合わせます。

ものすごく時間がかかる作業ですので大変です。

 

さて実は当店ではお寺さんの仕事で、ある一定枚数や金額を超えると略式の礼盤や四天拝敷きを納期は設けませんが寄贈することにしております。

お寺の仕事は勉強にもなるんです。その感謝の気持ちもこめて作らせていただいております。

 

遠方からのご依頼もタイミングと条件によってはお受けすることもございます。現在も高速を使って片道2時間程の福岡県のお寺さんの依頼もいただいておりますので、

「あー紋縁の畳・・。いいな」

と考えてしまった方はお寺・一般住宅関わらず一度お問い合わせください^^

 

 

 

 

 


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