曹洞宗のお寺さんからの依頼。四天付き拝敷

畳屋さん向けの情報かも

こんにちは!畳マン六代目の青畳工房です😊
江戸後期から続く畳屋六代目として、私たちは畳製作一級技能士の誇りを持っております。今日、曹洞宗のお寺さんからの特別な依頼についてお話ししたいと思います。
それは、美しい四天拝敷の有職畳の製作。有職畳は、伝統的な製作技法と特殊な造形美が一体となったもので、その製作過程はまさに芸術です。
この記事では、四天拝敷の製作手順とその注意点について詳しく解説します。
伝統を尊重し、心を込めて畳を作る職人としての誇りを感じていただきたいです。畳の美しさを再発見し、製作の一助になれば幸いです😊

有職畳の美しさと製作手順: 曹洞宗のお寺さんへの四天拝敷制作

四天拝敷の有職畳とは、伝統的な製作技法と美しい造形がひとつになったもの。その美しさと製作手順を解説します😊

有職畳とは何か?

有職畳は、伝統的な製作技法を保った畳で、その美しさと特殊な製作方法が特徴です。有職畳は、伝統技法あっての有職畳なのです。
この原則から外れると、有職畳ではなくなってしまいますので注意が必要です📝

四天拝敷の製作手順

  1. 畳表の中心を決める: 畳表の谷もしくは山の中心どちらかで、縁際がちらつかない方を幅寸の中心にします。上前だけ目乗りというのはNGです。
  2. 四天の位置を割り出す: ここで四箇所の四天の位置を計算します。
  3. 四天の平刺し: 割り出した四天の位置に平刺しをします。
  4. 框側の縁を平刺し: 次に、框側の縁の位置を確認しながら平刺しを行います。必ず畳表の端から端まで縫います。
  5. 両框を縫う: 両框を縫い終えたら、位置を確認し幅の平刺しを行います。
  6. 合掌箇所のクケ縫い: 平刺しが終わると、合掌箇所をクケ縫いします。クケ縫いは必ず重ね縫いにします。平の前に割り縫いで紋を合わせたりはしないこと。45度に折り曲げるのは、幅側の縁のみです。

畳制作の注意点

畳制作において、特にクケ縫いの部分を、畳図鑑や、宝典などのを本式と思って割り縫いにしてしまうと、本式ではなくなるので注意が必要です。

また、四天は「七・五・三」で作っています。このような有職畳を、作りやすいから等を理由に、手順を変えたり、合掌部分を割り縫いにすると有職畳ではなくなると自分は考えます。伝統工法を尊重することが、有職畳の本当の価値を保つ秘訣です。

まとめ

四天拝敷の有職畳の製作は、技術と伝統のバランスを保つことが大切です。具体的な製作手順と注意点を理解し、伝統工法を尊重して、美しい畳を作ることができます。伝統を守りつつ、畳の美しさを表現する仕事は、私たち職人の誇りです🙌

この記事が有職畳の理解と製作の一助になれば幸いです。
お寺のお座敷を飾る畳は、私たち職人の技術と心が詰まった一枚。
四天拝敷の製作を通じて、その美しさと深みをお伝えすることができたら、これ以上の喜びはありません😊

  • 曹洞宗のお寺への四天拝敷制作依頼があった。
  • 四天拝敷の有職畳は伝統的な製作技法と美しい造形が融合している。
  • 有職畳の特徴は、その美しさと特殊な製作方法で、伝統技法から逸脱すると有職畳とは言えなくなる。
  • 四天拝敷の製作手順:
    1. 畳表の中心を決める。
    2. 四箇所の四天の位置を割り出す。
    3. 割り出した四天の位置に平刺しを行う。
    4. 框側の縁を平刺しする。
    5. 両框を縫う。
    6. 合掌箇所をクケ縫いする。
  • 畳制作の注意点:
    • クケ縫いの部分を本式と思って割り縫いにすると、本式ではなくなるので注意が必要。
    • 四天は「七・五・三」で作る。有職畳を作りやすいからといって手順を変えたり、合掌部分を割り縫いにすると有職畳ではなくなると考えられている。
    • 伝統工法を尊重することが、有職畳の本当の価値を保つ秘訣とされている。
  • 四天拝敷の有職畳の製作は、技術と伝統のバランスを保つことが大切で、伝統工法を尊重しながら美しい畳を作ることが職人の誇りとされている。

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