縁なし畳の市松敷きとは?1色でも色違いに見える仕組みと選び方

縁なし畳の市松模様は、2色使わなくても作れます。同じ色・同じ畳表でも、畳の目の向きを90度ずつ変えて敷くと、光の反射方向が変わり、隣り合う畳が濃淡の2色に見えます。これが市松敷きの基本です。

同じ色の縁なし畳を交互に向きを変えて敷いた市松敷き
1色の畳表を交互に90度回して敷いた例。窓からの光で濃淡が生まれます。

市松敷きとは

半畳サイズの縁なし畳を、畳の目が縦・横・縦・横になるよう交互に敷く方法です。畳の表面には細かな凹凸があるため、目の方向が変わると光を反射する向きも変わります。

そのため、同じ色を使っていても、見る位置、窓の方向、照明、時間帯によって色が違って見えます。染め分けた不良品ではありません。

1色と2色、どちらを選ぶか

選び方見え方向いている人
同じ色を市松敷き光で穏やかな濃淡が出る。見る方向で印象が変わる落ち着いた和室、長く飽きずに使いたい人
近い2色を組み合わせる光の変化に加えて、色の差も少し残る市松模様を分かりやすくしつつ、強すぎる柄を避けたい人
差の大きい2色を組み合わせる照明に左右されず格子柄がはっきり見える店舗、子ども部屋、内装のアクセントにしたい人

色選びで失敗しにくくする5つの確認

  1. 窓の位置:主な光がどちらから入るかを確認する
  2. 昼と夜:自然光と照明では同じ畳でも見え方が変わる
  3. 壁・床・建具の色:畳だけでなく部屋全体で合わせる
  4. 家具を置いた後の面積:見える畳が少ない部屋では強い柄を控える選択もある
  5. 小さな見本だけで決めない:可能なら施工写真も一緒に確認する

同じ色なのに、納品後「色違い」に見える理由

縁なし畳だけでなく、縁付き畳でも目の向きが違えば色が違って見えることがあります。畳を外して同じ向きに並べると、同色だと分かる場合があります。

ただし、本当に製造ロットや日焼けの差がある場合もあります。納品直後に気になるときは、自己判断で畳の向きを変えず、まず施工した畳店へ確認してください。畳は部屋に合わせて寸法を調整しているため、別の位置へ簡単に入れ替えられないことがあります。

素材によって市松模様の出方は変わる

国産い草、和紙畳表、樹脂畳表では、表面の織りや光沢が違います。同じ緑色でも濃淡の出方は同じではありません。特に写真は、撮影時の明るさやスマートフォンの補正でも色が変わるため、写真だけで色番号を決めないほうが安心です。

よくある質問

市松敷きは必ず半畳サイズですか?

一般的には半畳の縁なし畳を使います。部屋の寸法や畳の割り付けによって納まりが変わるため、採寸後に確認します。

1色で市松敷きにすると、ずっと2色に見えますか?

見え方は一定ではありません。光の方向と見る位置で濃淡が弱くなったり、反対に見えたりします。それが1色市松敷きの特徴です。

施工前に完成イメージを相談できますか?

はい。部屋全体、窓、壁、建具、床の色が分かる写真をお送りください。見本と施工写真を比べながら候補を絞ります。

佐賀市近郊で縁なし畳を検討している方は、部屋全体の色と使い方を確認し、色番号と素材の候補をご説明します。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

畳マン六代目をフォローする
縁なし畳・琉球畳