畳の下から蟻が出ても、すべてがシロアリとは限りません。ただし、畳の裏や床板に土を固めたような筋「蟻道」がある、木材や畳床が空洞状に食べられている、羽アリがまとまって出た場合は、シロアリ被害を疑います。

畳の下で見つかる蟻とシロアリの違い
| 確認点 | 一般的な蟻 | シロアリを疑う状態 |
|---|---|---|
| 通り道 | 畳の隙間や壁際をそのまま歩くことが多い | 土や木くずを固めた蟻道を作ることがある |
| 被害 | 食べ物を求めて室内へ入ることが多い | 床板、畳床、柱など木質部分を食害する |
| 見つかり方 | 数匹が列を作って歩く | 畳を上げたとき、床下、羽アリの群飛で気づくことがある |
見た目だけでは判別しにくい種類もあります。無理に捕まえたり、畳を何枚も動かしたりせず、蟻、蟻道、被害部分を写真に残してください。
畳で気づくシロアリ被害のサイン
- 畳表が急にたるみ、波打つ
- 畳の一部が柔らかく、踏むと崩れる
- 畳の裏に土の筋や木くずが付いている
- タンスの下や壁際だけ傷みが強い
- 春から夏に羽アリがまとまって出た
畳表を縫い付ける糸や畳床が食べられると、張っていた畳表が緩みます。表面のたるみだけに見えても、床下まで被害が広がっている可能性があります。
見つけた直後にすること
- 蟻と被害箇所を写真または動画で記録する
- 畳の位置と、部屋のどの方角かをメモする
- 市販の殺虫剤を広範囲にまく前に、シロアリ防除の専門業者へ相談する
- 駆除と建物側の補修範囲が決まってから、畳を再使用できるか確認する
表面に見える個体だけを処理しても、侵入経路や床下の被害範囲は分かりません。日本しろあり対策協会も、湿気が多く換気の悪い床下、台所、洗面所、浴室周辺などは被害が起こりやすい場所と案内しています。
畳店とシロアリ業者の役割
畳店は、畳替えで畳を上げた際に、蟻道や食害へ気づくことがあります。ただし、シロアリの種類、侵入経路、建物全体の駆除判断は防除の専門業者の領域です。
青畳工房では、畳床の傷みを確認し、表替えで再使用できるか、新調が必要かを判断します。駆除が必要な場合は、先にシロアリ業者の調査を受けてください。
被害を招きにくくするために
- 床下換気口の前を物や雑草でふさがない
- 家の周囲や床下に木片、切り株、段ボールを放置しない
- 水漏れ、雨漏り、結露を放置しない
- タンスの下や壁際の畳に、急なたるみや崩れがないか確認する
よくある質問
畳の隙間から黒い蟻が出ます。シロアリですか?
黒い蟻が歩いているだけではシロアリとは断定できません。蟻道、木材の食害、羽アリなどを確認し、写真を撮って専門業者へ相談してください。
シロアリ被害のある畳は表替えできますか?
畳床や縫着糸が食べられていれば、表替えでは強度を戻せません。被害が畳表だけか、畳床まで達しているかを確認して決めます。
畳を全部上げて確認したほうがよいですか?
畳は重く、部屋ごとに寸法が違います。無理に動かさず、まず写真を撮り、畳店またはシロアリ業者へ相談してください。
畳替えの際に気になる跡を見つけた場合は、その場で状態を説明します。写真1枚からでも相談できます。


