表替え・敷物は畳にはデメリットでしかない

畳の上へカーペットやラグを長期間敷いていたお宅の施工例です。敷物をめくると、周囲とは違う変色があり、畳表には細かなほこりがたまってザラついていました。

敷物の下で変色した畳

畳の上に敷物を置くこと自体が、短期間ですぐ問題になるわけではありません。ただし、部屋全体を長く覆ったままにすると、畳の状態が見えにくくなり、湿気や汚れをためる原因になります。

畳の上へ敷物を敷きっぱなしにする主なデメリット

湿気が逃げにくくなる

天然い草の畳は湿気を吸ったり放出したりします。通気性の低いカーペットや防水シートで覆うと、畳と敷物の間へ湿気がこもり、カビや臭いが発生しやすくなります。

ほこりや食べこぼしに気づきにくい

敷物の端や裏側には、細かなほこり、髪の毛、食べこぼしが入り込みます。掃除機が届きにくく、長期間たまると虫の餌になることがあります。

日焼けの差がくっきり残る

い草は光を受けて少しずつ黄金色へ変化します。敷物の下だけ光が当たらないため、移動したときに色の境目が目立ちます。この色差は掃除では戻りません。

畳の傷みに気づくのが遅れる

水分をこぼした、ペットが粗相した、家具の脚でへこんだといった変化が敷物で隠れます。畳床まで水分が入ると、表替えではなく新畳が必要になる場合があります。

敷物を使う場合の注意点

  • 部屋全体を覆わず、必要な範囲だけにする
  • 定期的にめくり、畳と敷物の裏を乾燥させる
  • 掃除機だけでなく、畳の目に沿って乾拭きする
  • 飲み物や粗相はすぐに拭き取り、裏側も確認する
  • 梅雨から夏は湿度計と除湿を併用する
  • 滑り止めシートの素材や色移りにも注意する

傷や汚れ対策なら畳の素材選びも検討できます

小さなお子様やペットがいるため敷物が必要という場合は、掃除しやすい畳表、傷や汚れに配慮した畳、置き畳などを比較する方法もあります。

い草の香りや足触りを優先したいのか、水拭きのしやすさや耐久性を優先したいのかで、合う素材は変わります。部屋の使い方を伺い、長期間敷物で隠さなくても使いやすい畳をご提案します。

施工後は明るい印象になりました

表替え後の明るい畳と花柄の畳縁

このお部屋は新しい畳表へ張り替え、花香織シリーズの畳縁を選びました。畳表と畳縁が変わると、敷物を外した部屋全体が明るく感じられます。

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畳の上の敷物についてよくある質問

冬だけこたつ敷きを使っても大丈夫ですか?

短期間でも定期的にめくって掃除と乾燥を行ってください。飲み物をこぼした場合は、敷物だけでなく畳側も確認します。

防虫シートを敷けば虫を防げますか?

敷くだけですべての虫を防げるわけではありません。ほこりや湿気をためないこと、畳の下や建物側の状態を確認することも大切です。

ペットの粗相対策に防水シートを敷いてもよいですか?

水分は防げても、敷きっぱなしでは湿気がこもります。必要な範囲に限定し、こまめに外して乾燥させるか、掃除しやすい畳素材も比較してください。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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