床の間の紋を、角で欠かさずに。龍髭畳表を手縫いで製作

床の間の畳は、畳表だけでなく、縁の紋が角でどう見えるか、框(かまち)との間にどう納まるかでも印象が変わります。

私が製作した龍髭(りゅうびん)畳表の床の間をもとに、材料選びから、紋を見せる準備、手縫い、納めるときの仕事までご紹介します。

交換前は、端の波打ちと隙間がありました

深さの関係で芯材を使えず、ゴザを直接納める床の間でした。交換前は、上面にタッカーの針が見え、框に沿う端に波打ちや隙間もありました。

交換前の床の間ゴザの上面に見えるタッカーの針
交換前。上面にタッカーの針が見え、框に沿うゴザの端が波打っていました。
交換前の床の間ゴザと框の間にできた隙間
交換前。ゴザの端と框との間に隙間ができていました。

龍髭の小目に、金七宝の紋縁を

このゴザには、龍髭(りゅうびん)畳表の小目と、紋縁の「金七宝」を使いました。

龍髭は、い草の状態で天日干しを繰り返し、色あせたい草で織った畳表です。目の幅には小目と大目があり、主に床の間に使います。

龍髭小目の畳表と金七宝の紋縁の近景
龍髭小目の畳表と、金七宝の紋縁。織り目と紋の組み合わせを近くから。

紋をきれいに見せる準備は、縫う前から

指定された寸法の中で金七宝の紋をきれいに出すため、製作の前日から畳縁を縮めて準備しました。

平刺しと返縫い、両方の縫製工程を私が手縫いで行いました。

床の間ゴザの畳縁を手縫いで平刺ししている工程
平刺しの手縫い中。畳縁に沿って、糸をかけて縫い進めています。
龍髭小目と金七宝の床の間ゴザを工房の作業台に広げた様子
工房で製作した床の間ゴザ。龍髭の小目に、金七宝の紋縁を合わせました。

ゴザを張り、框まわりの納まりを整える

製作したゴザをピンと張って納めるために手間をかけ、框まわりの波打ちや隙間も整えて納品しました。

床の間ゴザは、新しく交換する場合も、表替えとして替える場合も、ゴザそのものを製作する作業は同じです。

薄いベニヤの土台へ糸をかけて縫った、別の床の間の仕事もあります。こちらはベニヤの土台に穴を開け、畳表を張った製作例で紹介しています。

床の間の紋を、角で欠かさずに

以前、龍髭畳表を使って床の間の畳を製作しました。手元側も手先側も、紋が欠けないように手縫いで作ったものです。

龍髭畳表と紋縁を合わせた床の間の畳
以前に製作した床の間の畳。両端で紋が欠けないように作りました。

夕方から始めたこのときは、工場の入口を開けっぱなし。力仕事が少ないので体が暖まらず、寒さに凍えそうになりながら縫っていました^^; それでも、紋まで整えたいところなんです。

床の間の表面も、縁も、納まりもご相談ください

表面の傷み、縁のほつれ、框との隙間など、気になるところをお聞かせください。今の状態を見て、材料と工事内容をご案内します。

費用は使う材料や必要な加工、納め方によって変わります。工事内容と総額をお伝えしてから、ご依頼を決めていただけます。写真はなくてもご相談いただけます。

お見積り無料!