縁なし畳は、畳縁がないぶん、角と側面の仕上げも大切です。病室の畳を入れ替えたときの写真から、私がどのように作っているかをご紹介します。
病室の畳を、新しい縁なし畳へ


退院後、次の方が入るまでに納品する工事でした。今回はダイケン清流の畳表を使用しています。和紙をこより状にし、樹脂コーティングして織った畳表で、天然い草とは手触りや香りが異なります。
素材名だけで部屋への向き不向きを決めず、使い方、好み、手入れの方法も合わせて考えます。
畳表を張る力と、縫う位置を調整します

写真は、私が作った畳と、もともと納まっていた畳の側面の比較です。上が今回の畳、下が以前の畳です。以前の直線縫いと千鳥縫いも、悪い縫い方というわけではありません。
私はハシゴ縫いで、縫う間隔や位置を調整します。畳表を下へ引きすぎて上面がでこぼこにならないよう、少し間隔を広めに、縫う位置を低めにしています。幅方向にはしっかり張り、畳表と畳床の側面に空きが出にくいように納めます。
端の引っかかりを減らし、敷き込みやすく
青いネジワラテープは厚み調整の資材です。側面まで納めて畳表の端を覆い、敷き込みの際の引っかかりや、端にごみがたまることを減らすよう仕上げています。見える畳面だけでなく、こうした側面にも手を入れます。


