縁なし畳は、側面も仕上げる|縫い方と端の納まりを写真で比較

縁なし畳は、畳縁がないぶん、角と側面の仕上げも大切です。病室の畳を入れ替えたときの写真から、私がどのように作っているかをご紹介します。

病室の畳を、新しい縁なし畳へ

入れ替え前の病室の縁なし畳
ダイケン清流で仕上げた病室の縁なし畳

退院後、次の方が入るまでに納品する工事でした。今回はダイケン清流の畳表を使用しています。和紙をこより状にし、樹脂コーティングして織った畳表で、天然い草とは手触りや香りが異なります。

素材名だけで部屋への向き不向きを決めず、使い方、好み、手入れの方法も合わせて考えます。

畳表を張る力と、縫う位置を調整します

上が今回製作した畳、下が以前の畳の側面と縫い方

写真は、私が作った畳と、もともと納まっていた畳の側面の比較です。上が今回の畳、下が以前の畳です。以前の直線縫いと千鳥縫いも、悪い縫い方というわけではありません。

私はハシゴ縫いで、縫う間隔や位置を調整します。畳表を下へ引きすぎて上面がでこぼこにならないよう、少し間隔を広めに、縫う位置を低めにしています。幅方向にはしっかり張り、畳表と畳床の側面に空きが出にくいように納めます。

端の引っかかりを減らし、敷き込みやすく

青いネジワラテープは厚み調整の資材です。側面まで納めて畳表の端を覆い、敷き込みの際の引っかかりや、端にごみがたまることを減らすよう仕上げています。見える畳面だけでなく、こうした側面にも手を入れます。

縁なし畳の角の仕上げを見る

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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