こんにちは!畳マン六代目です!
お正月明けはお仕事もバタバタすることが少なくまったりと仕事をしていますw
忙しすぎるくらいが好きなんですけどねw
畳替えって何年おきくらいにやるもの?
畳替えにお客さんのお宅に伺うと15年とか20年ぶりに畳の表替えをなされる方お宅が多く、お客さんとの会話の中でも割と頻繁にこんな質問を受けます。
「本当は畳替えって何年くらいでやったほうがいいの??」
多分4件に一回は言われているかもしれない質問です!
でもその通りで、適正な畳替えの周期ってなかなか教えてもらうこともないし、一般の方は知らないですよね!
畳替えをやるときだからこそ畳に興味を持っていただいたからこその質問なのだと思います!
畳替えの種類
畳替えの種類には
裏返し 表替え 新調入れ替え
というものがあります。
裏返し・・・既存の畳から畳表、畳ヘリを外し、畳表を裏返して再び新しい縁とともに縫い直すこと。
表替え・・・既存の畳から畳表、畳ヘリを外し、畳表・畳縁ともに新しいものを張り直して縫いつけること。
新調入れ替え・・・畳表、畳縁、畳床の全てを新しいものにして完全に畳そのものを作り直すこと。
畳替えと一言に行っても作業内容が全く違うものなんですねー
畳替えの順番
最近では裏返しを頼まれる方は少なくなりましたが、畳替えの種類を順番に並べるとこんな感じになります。
新築時の新畳→裏返し→表替え→裏返し→表替え→(畳床の状態が良ければ裏返し→表替えをループ)→新調入れ替え→裏返し→表替え→ ・・・・・・・・・
という感じになります。
畳替えを行う畳屋さんの技術力、補修をどれだけやってくれるかでも状態は変わります。
畳替えの年数
上記の畳替えの種類の順番を踏まえて年数を加えると
新築時の新畳→3年〜5年で裏返し→5年程で表替え→3年〜5年で裏返し→5年程で表替え→(畳床の状態が良ければ裏返し→表替えをループ)→畳床の寿命がきたら新調入れ替え→裏返し→表替え→ ・・・・・・・・・
新調入れ替えに関しては畳床の寿命がきていたらということになりますが、
家の湿度、新築時の畳床の品質、シロアリなどの発生などによって変わります。
一般的に30年から40年ほどで畳の芯材を替えられることが多いです。
お寺など床が高い所は風通しもよく100年経っていてもまだ使える場合があります。(現代の畳床とは縫い方が違い、畳床を縫いしめている糸が畳の下に直接触れないという構造にもありますが。)
今は機械縫いだからどこの畳屋さんでも変わらない、などと勘違いされている方がいますがそんなわけありません。機械に使われる畳屋と、手縫いの理屈を理解している畳屋が使う機械とじゃ事前の手間の掛け方から違います。
昔は畳替えの目安になった畳縁
現代こそナイロンで織られた畳縁を使うことが主流になってしまいましたが、昔は綿縁や麻縁など天然素材の畳縁しかありませんでした。
ですので、畳縁が破れてくる頃に畳替えをするという周期が自然にできていたのです。
風合い抜群の天然素材の畳縁も好きなんですけどねー!
畳ヘリを踏むな!というのはこの辺りからもきています。
最近では裏返しが少ない理由
先ほど、最近では裏返しが少ないと書きましたが、
それには畳縁の寿命が伸びたことにもあります。
畳縁が破れないことで、畳表が破れてしまうまでまたは擦れまくってしまうまで畳を限界まで使ってしまうのです。
破れてなければ裏返しができそうなものですが、それだけ長く使っている畳表は、裏返しをしても青味も少なく、液体などをこぼしてシミになっているリスクもかなり高くなります。
また、畳表の縦糸も弱っていたりしていて、張り直した時に畳表の中の縦糸が切れてしまうことがあります。
年に10件裏返しはしていないと思います。良い畳表だとぜひ年数を気にして裏返しをして欲しいです!
現代の平均的な畳替えの周期(畳マン調べ)
ここ最近の畳替えの周期からは裏返しが消えます。
新築時の新畳→15年で表替え→15年で表替え→新調入れ替え
というパターンが多くなってます。
張替えの周期が流すきて結果として裏返しができないのです。
材料の品質で周期も変わってきます
畳表の品質により、擦れ方や裏返しした時の青味の差もありますし、
畳床の種類によっても芯材の寿命が大きく変わります。
そして、張替えをする畳屋の技術が寿命を増減してしまいますので畳屋さん選びは慎重にしてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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