床に貼り付いた「きたろう畳」は表替えできる?家具と構造を見た現場の話

見積りに伺った部屋で、最初は上敷きかと思った畳表が、床に貼り付いていました。表面の見た目が畳でも、工房へ持ち帰る畳とは構造が違います。

畳表と縁が、床側へ貼り付けられていました

きたろう畳
20140930-203439.jpg

この部屋では、畳表が接着され、畳縁も縫い付けではなくテープのようなもので貼られていました。畳屋仲間からは「きたろう畳」と呼ばれる構造だと教えてもらいました。

通常の畳床を使った畳のように、持ち帰って表を外し、縫い直す表替えはできません。この部屋に必要な工事を、構造から考えました。

作り付けの家具の下は、簡単には剥がせません

20140930-203515.jpg

貼り付けた表の上に作り付けの家具があり、その下の畳表を剥がせない状態でした。薄い畳を作って納めるとしても、既存の部材をどう外すか、敷く厚みを取れるかまで確認が必要です。

このときは、この部屋とは別の、通常の畳が入った和室を表替えすることになりました。

見た目だけでなく、今の構造を見て工事を決めます

使える畳床なら補修・寸法・高さ調整を考えますが、どの床にも同じ工事ができるわけではありません。沈みがあれば畳床と床板を分けて見て、必要な範囲を説明します。

作り付けの家具や、外しにくい畳があっても、無理に動かす前にご相談ください。現物を確認し、工事内容と総額を聞いてから依頼を決められます。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

畳マン六代目をフォローする
畳替え施工事例