
こんにちは!畳マン六代目です!
佐賀市内のとある展示場内に製作途中の茶室のモデルルームに新調畳を納めてきました。
まだ壁が終わっていないみたいでしたがどんな風に仕上がるのか楽しみです!
茶室の畳替え
茶室は茶道をやってる方のお宅にはよくあるものなのですが、畳替えのお仕事としては数十件に1件あるかどうかくらいの頻度です。
それでも炉はあるけど最初だけであとはほとんど使ってないというお宅も多いですね。
最終的に塞いでほしい。と言われることもありますが。

せっかくの茶室なので活用してもらいたいところですが、使わないのなら張替えの際に畳屋さんに相談して塞いでもらうのも一つの手ではあります。
炉のある炉畳
お茶室にある畳の1枚には炉があり、炉の部分の畳は縦横1尺4寸をくり抜いたような形になります。
この部分の加工の塩梅が意外と難しく、あまりに寸法きっちりに作っておくと炉の枠(炉縁)の脱着が難しくなることがあります。甘すぎると隙間ができ、硬すぎずると炉縁が外れなくなるので気持ち甘く作るという微妙な正確さが求められます。
ちなみに今回写真を撮り忘れましたが、炉を使わない時はこの炉縁を外し、一尺四寸角の大きさの畳をはめ込み炉の穴を畳で塞ぐことができます。

そんなに頻繁に茶室の畳替えはしませんし、特に新調となるとさらに気を使って作ることになりますので納品してしまうまで全く気を抜けません。ちなみに画像上部に小さな小窓のようなものがありますが、これを「にじり口」といいます。
台目畳
画像の右上奥に少し長さが短い畳がありますが、
これは通常の茶室の畳(六尺三寸)の4分の3ほどの長さで
台目畳
と言います。

3畳と台目畳があると三畳台目と読んだりします。
今回は採寸が少し大変でした
今回の茶室は炉だけではなく床の間から伸びた木の枝のようなものがある部分がありちょっと採寸に苦労しました。
お部屋の四隅が直角で、全ての壁が並行ならば壁からの距離を測って畳も直角に作ればいい話なのでしょうが、畳の部屋でそのように完璧にできてることはどんな腕の大工さんでもあり得ません。
必ず木の曲もあり、角も直角よりわずかに角度が違うものなのです。細かく計算し採寸し、その通りに畳を作ることでようやく綺麗に畳を納めることができます。
今回の畳の縁は高田織物さんの「禅」という畳ヘリの藍鉄色を使わせていただきました。
真っ黒よりも見た目も重くなく、最近では茶室だけでなく純和風のお部屋でもよく選ばれる色味になります。

このブログでは結構何度も言っておりますが、畳は1枚1枚サイズが違う完全なオーダーメイドなんです!
今回のようにモデルルームとはいえ、にじり口まである茶室の畳を作ることは滅多に無いのと、展示場に来られる沢山の方々が見ることになるのかと思うと嬉しいですね!
畳マン六代目は茶道を嗜んだことがありませんが、なんとか畳に関する部分だけでも最低限の知識は持っていたいなと思います。
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