
客室の畳に、キャリーケースの摩擦跡が増えていませんか?
宿泊施設の和室は、一般住宅よりも人や荷物の出入りが多く、畳にかかる負担も大きくなります。キャスターの通り道が毛羽立つ、飲み物や泥汚れの手入れに時間がかかる、短い周期で表替えが必要になる。このような場合は、見た目だけでなく、使われ方に合う畳表かを見直す必要があります。
天然い草には香りや肌触り、調湿性などの良さがあります。一方、荷物が頻繁に通る場所では摩擦への配慮が必要です。耐久性を重視する場合も、客室、廊下、入口付近、水濡れの可能性がある場所では適する仕様が異なります。
MuKiZu-Tatamiは、傷や摩擦への配慮を重視した畳表です。ただし、どの条件でも傷が付かないわけではありません。荷物の重量、キャスターに付いた砂、引きずる回数、下地の状態などで傷み方は変わります。
次の写真は、六代目・古賀隆夫の自宅玄関に施工したMuKiZu-Tatamiです。土足で使う場所で、汚れの拭き取りや表面の変化を実際に確認しています。1種類の色でも畳の向きを変えると、光の反射で濃淡が生まれます。

宿泊施設で確認したい4つのポイント
- 1. キャスターや靴底による摩擦
表面の耐久性を重視した素材です。当店で見本を使った簡易確認では、一般的な畳表より表面の変化が少ない傾向が見られました。ただし、これは規格試験の数値ではありません。実際の見本で傷の付き方を確認してから選ぶことをおすすめします。 - 2. 飲みこぼしや泥汚れの手入れ
水分が表面から染み込みにくく、拭き取りやすいことが特長です。汚れを放置すると跡が残る場合があるため、早めに拭き取り、汚れに合う方法で手入れしてください。 - 3. 客室の雰囲気に合わせる色柄
落ち着いた色や木目調などから選べます。小さな見本と広い畳面では色の見え方が変わるため、客室の照明や壁、建具と合わせて確認します。 - 4. 肌触りと用途の相性
天然い草とは表面の硬さや足触りが異なります。寝室としてのくつろぎを優先するのか、荷物の移動や清掃性を優先するのかで、向く素材は変わります。




実際のMuKiZu-Tatami施工例
グレー系のMuKiZu-Tatamiを、縁なし半畳の市松敷きで納めた施工例です。同じ色の畳表でも、向きを交互に変えることで光の当たり方が変わり、落ち着いた濃淡が生まれます。


写真だけでは足触りや表面の硬さまでは分かりません。実際の見本を確認し、部屋の使い方に合うかを判断してください。
水濡れが想定される場所は、仕様と下地の確認が必要です
水濡れへの配慮が必要な場所には、耐水性を高めたMuKiZu-Tatami AQUAシリーズがあります。ただし、畳表だけで床全体が防水になるわけではありません。脱衣所や湯上がり処では、畳床、床下、防水、排水、換気、滑りやすさまで含めて確認します。濡れたままにせず、使用後は水分を拭き取ってください。
MuKiZu-Tatamiが向く場所・別の素材も比較したい場所
スマホでは、表を横に動かして確認できます。
| 場所・使い方 | 確認したい点 | 選び方 |
|---|---|---|
| キャリーケースの移動が多い客室 | 摩擦、砂の持ち込み、通り道 | MuKiZu-Tatamiを候補に、見本で表面と足触りを確認 |
| くつろぎや香りを重視する客室 | 肌触り、香り、経年変化 | 国産い草も含めて比較 |
| 色柄と手入れを重視する客室 | 照明との相性、清掃方法 | 和紙畳・樹脂畳も含めて比較 |
| 脱衣所・湯上がり処 | 水濡れ、下地、換気、滑り | AQUAシリーズを候補に、現場条件を確認 |
素材名だけで決めず、荷物の通り道、清掃方法、客室の用途、交換周期の考え方を確認して選びます。既存の畳床を使えるか、新畳が必要かでも費用は変わります。
よくある質問
キャリーケースを引けば、まったく傷が付かない畳ですか?
いいえ。MuKiZu-Tatamiも使用条件によって傷や跡が付く可能性があります。特に砂や小石をかんだキャスター、鋭利な物、重量物の繰り返し移動には注意が必要です。
水をこぼしても放置して大丈夫ですか?
放置はおすすめしません。表面は水分を拭き取りやすい仕様ですが、畳の継ぎ目や周囲から下へ入ることがあります。早めに拭き取ってください。
表替えで施工できますか?
既存の畳床の状態と寸法、使用場所によって判断します。畳床を利用できる場合は表替え、傷みや仕様が合わない場合は新畳をご案内します。
- 畳を使う場所と枚数
- キャリーケースや台車が通る頻度
- 水濡れの有無と普段の清掃方法
- 部屋全体と傷みが分かる写真
写真をLINEでお送りいただければ、MuKiZu-Tatamiが用途に合うか、別の畳表も比べた方がよいかを六代目・古賀隆夫がアドバイスします。必要に応じて見本を持参し、現地の畳と使い方を確認して費用をお伝えします。


