畳替えを考えたとき、「縦と横を測れば電話だけで注文できる」と思われるかもしれません。概算相談のための寸法はご自身でも測れますが、製作に使う最終寸法は畳店の採寸が必要です。同じ6畳間でも、畳は一枚ずつ寸法や角度が違うことがあるためです。
ここでは、自宅で確認しておく寸法、測る場所、畳店が現地で確認する点を、佐賀市の畳店が分かりやすく解説します。
結論:自分で測る寸法は「概算相談用」
問い合わせ前に測るなら、部屋全体のおおよその縦・横、畳の枚数、畳の厚さが分かれば十分です。ミリ単位の製作寸法までお客様が出す必要はありません。
| 確認するもの | 測り方 | 分かること |
|---|---|---|
| 部屋全体 | 敷居の内側から反対側まで | おおよその広さ |
| 畳の枚数 | 半畳を含めて数える | 概算枚数 |
| 畳の厚さ | 持ち上げられる一枚の側面を測る | 標準畳か薄畳かの目安 |
| 気になる場所 | 隙間・沈み・変色を撮影 | 表替えか新畳かの事前判断 |
畳は同じ部屋でも一枚ずつ寸法が違う
和室は、見た目が長方形でも四隅が完全な直角とは限りません。柱、敷居、畳寄せのわずかな曲がりや、建物の経年変化もあります。そのため畳は、部屋を格子状に割った同じ大きさの板ではなく、置かれる場所に合わせて一枚ずつ作られています。
畳の裏に位置を示す文字が書かれているのも、元の場所へ戻すためです。畳を外した際は、向きや位置を入れ替えないでください。
江戸間・京間・団地間だけでは注文できない
「江戸間」「京間」「団地間」は部屋の広さを考える目安として便利ですが、実際の畳製作では現場寸法を優先します。同じ呼び方の6畳でも、建物や部屋によって内寸は異なります。
市販のカーペットを選ぶためなら規格寸法が参考になりますが、敷き込み畳の新調では、現地で部屋の長さ、対角、柱の出、敷居との高さを確認します。
自宅で安全に測る手順
- 部屋全体を撮る:入口から和室全体と畳の並びが分かる写真を撮ります。
- 枚数を数える:半畳があれば「半畳1枚」として伝えます。
- 部屋の内寸を測る:メジャーを敷居の内側に当て、おおよその縦・横を測ります。
- 厚さを確認する:無理なく上がる畳がある場合だけ、側面の厚さを測ります。
- 傷みを撮る:隙間、沈み、反り、シミを近くから撮ります。
重い家具がある、畳が固くて上がらない、床下が見えるのが不安な場合は、無理に外さないでください。指を挟んだり、畳や床を傷つけたりすることがあります。
畳店の採寸で確認すること
- 部屋の縦・横だけでなく対角のずれ
- 柱や敷居の出入り、角度
- 敷居と床板の高さ
- 畳一枚ごとの割り付け
- 床板の沈みや不陸
- 扉、収納、家具との干渉
表替えでは現在の畳床を使うため、新調のような部屋全体の採寸が不要なこともあります。ただし、隙間や変形を直すための確認は行います。畳の厚さについては、一般的な畳と薄畳の違いも参考になります。
よくある質問
メジャーで測った寸法だけで見積もりできますか?
概算の相談はできます。正式な金額と表替え・新畳の判断には、畳の状態、素材、厚さ、営業地域などの確認が必要です。
畳を別の部屋へ移して使えますか?
部屋ごと、一枚ごとに寸法が違うため、そのまま入るとは限りません。切り詰めなどで使える場合もありますが、状態と寸法の確認が必要です。
写真だけで正確なサイズは分かりますか?
写真から枚数、並び、傷みの傾向は確認できますが、製作寸法は決められません。新畳は訪問採寸後に製作します。
寸法より先に、部屋全体の写真をお送りください
佐賀市近郊で畳替えをご検討中なら、部屋全体、畳の枚数、気になる箇所、市町村名をお知らせください。ご自身で畳を外さなくても、次に確認することを六代目・古賀隆夫が整理します。


