畳に消臭スプレーは使える?尿・カビ・新畳の臭い別の対処法

畳へ消臭スプレーを直接たくさん吹きかけるのはおすすめしません。臭いが一時的に弱くなっても、液体が畳床まで入り、輪じみ、変色、カビ、臭い戻りの原因になることがあります。

先に「新しい畳の香り」「カビ臭」「尿」「飲食物」「床下からの臭い」のどれかを見分け、素材に合う対処をしてください。佐賀市の畳店が、臭い別の判断と消臭剤を使う前の手順を解説します。

畳に消臭スプレーを直接かけない方がよい理由

液体が畳床まで入りやすい

天然い草は湿気を吸ったり放したりする素材です。表面へ大量にスプレーすると、畳表の目から内部へ水分が入り、乾くまで時間がかかります。表面が乾いて見えても、畳床に湿気が残ることがあります。

薬剤で変色やべたつきが出ることがある

消臭剤、除菌剤、住宅用洗剤にはさまざまな成分があります。畳表の素材や色によっては、変色、つやの違い、べたつきが出ることがあります。複数の薬剤を混ぜることは避けてください。

原因を隠すだけで、臭い戻りを起こす

尿や飲み物が畳床まで達している場合、香りの強い製品で一時的に隠しても、高温多湿の日に臭いが戻ることがあります。カビや床下の湿気が原因なら、表面の消臭だけでは解決しません。

臭いの種類ごとの最初の対処

臭い・状況考えられる原因最初にすること
新畳に替えた直後の草の香りい草・染土の自然な香り窓を開けて換気する
押し入れのような湿った臭いカビ、結露、高湿度除湿し、畳の裏と床を確認する
アンモニア臭人やペットの尿こすらず乾いた布で吸い取る
酸っぱい・腐ったような臭い飲み物、食べ物、漏水発生場所と浸透範囲を確認する
雨の日に強くなる臭い床下の湿気、漏水、木部の傷み畳を上げて床下確認を検討する

尿や飲み物をこぼした直後の手順

  1. こすらず吸い取る:乾いた布や紙を上から押し当て、水分を移します。
  2. 素材を確認する:天然い草、和紙製、樹脂製、特殊素材で手入れ方法が違います。
  3. 必要最小限で拭く:天然い草は、固く絞った布で畳の目に沿って拭きます。
  4. 乾拭きする:表面へ水分を残さないよう、乾いた布で押さえます。
  5. 風を通して乾かす:扇風機、エアコン、除湿機を使い、十分に乾燥させます。

時間がたった尿臭や、畳床まで浸透した臭いは、家庭の清掃だけで完全に取れない場合があります。詳しい応急処置は、畳についたおしっこの臭い対策をご覧ください。

新しい畳の香りは消すべき?

国産い草の新畳には、い草と染土由来の自然な香りがあります。通常は異常ではなく、換気を続けるうちに落ち着きます。早く消そうとして消臭スプレーや水拭きを繰り返すと、かえって湿気を増やします。

目や喉への強い刺激、息苦しさなど体調の異変を感じた場合は、部屋を離れて換気し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

カビ臭は表面だけ見ない

次の場所は空気が動きにくく、湿気が残りやすい場所です。

  • 窓際と北側の壁沿い
  • タンス、ベッド、布団の下
  • 畳同士の隙間と畳縁
  • 押し入れの近く
  • エアコンの風が届かない場所

拭いても臭いが戻る、広い黒ずみがある、畳を踏むと湿って沈む場合は、畳床や床下の確認が必要です。原因の見分け方は、畳の臭いが気になるときの正しい対処法でも解説しています。

畳表の素材で手入れ方法は変わる

天然い草

水分を残さず、畳の目に沿った乾拭き・掃除機が基本です。液体を大量に使う清掃には向きません。

和紙製・樹脂製畳表

天然い草より拭き掃除しやすい素材ですが、製品ごとの手入れ方法を守ります。継ぎ目から畳床へ液体が入らないよう注意が必要です。

MuKiZu-Tatami

犬猫の爪や車椅子などの擦れ傷に強く、汚れを拭き取りやすい畳です。ただし、畳全体へ消臭剤を繰り返し吹きかける使い方を前提にしたものではありません。粗相が多い場合は、範囲と清掃方法も確認します。

洗える畳

水やお湯で洗う用途に合わせ、畳床まで専用材料で作る新畳です。一般的な和室の畳や、表面だけを樹脂製にした畳とは構造が違います。

犬猫の爪傷や粗相が気になる方は、傷や汚れに配慮した特殊素材畳で素材ごとの違いと価格を確認できます。

畳店へ相談した方がよい状態

  • 乾かしても数日で臭いが戻る
  • 一枚の一部だけ強く臭う
  • 畳を踏むと湿っている、沈む
  • 畳の裏や床板に濃い染みがある
  • 雨のあとに臭いが強くなる
  • 尿や飲み物が何度も同じ場所へ染み込んだ

表面だけの汚れなら清掃や表替えで対応できる場合があります。畳床まで臭いが浸透している場合は、新畳が必要になることがあります。

よくある質問

ペット用消臭スプレーなら畳へ使えますか?

製品の使用対象に畳が含まれていても、畳表の素材と目立たない場所での変色確認が必要です。畳全体が湿る量は使わず、まず液体を吸い取り、十分に乾燥させてください。

アルコールを吹きかけても大丈夫ですか?

畳表の素材、濃度、量によって変色や傷みが出ることがあります。自己判断で広範囲へ直接噴霧せず、製品と畳の取扱説明を確認してください。

臭いだけで表替えか新畳か分かりますか?

臭いだけでは判断できません。畳を上げ、畳床と床板まで染みが達しているかを確認します。

臭う場所と畳の素材を写真で確認します

部屋全体、臭いが強い場所、染みの近くを撮り、いつ・何をこぼしたか、市町村名をお知らせください。家庭での乾燥で様子を見られるか、表替え・新畳・特殊素材を検討する状態かを整理します。

臭う場所の写真をLINEで送る
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