マンションの薄い畳が沈む。12mmの畳を替える前に見るところ

マンションの畳替えは、一戸建てと同じように表替えできる場合もあれば、畳が12〜15mmほどの薄畳で、畳床ごとの交換が必要になる場合もあります。踏むと沈む症状も、畳の劣化だけでなく、畳の下の床板や下地が原因かもしれません。

見た目だけで表替えか新畳かを決めず、畳の厚み、畳床の硬さ、床下地、搬出経路、管理規約を順番に確認することが大切です。佐賀市近郊のマンションで畳替えを検討する方へ、判断のポイントを解説します。

マンションの畳が薄い理由

現代のマンションでは、和室とリビングの床面をそろえるため、一般的な50〜60mm前後の畳より薄い畳が使われることがあります。特に12〜15mmほどの薄畳は、床の構造や建具の高さに合わせて採用されています。

薄畳そのものが悪いわけではありません。ただし、畳床が薄いぶん、踏み心地が硬くなりやすく、長年の荷重で芯材が割れたり、表替えの縫製に耐えられなかったりする場合があります。

12mm・15mmの薄畳は表替えできる?

薄畳でも、畳床に十分な強度があり、畳表を固定できる状態なら表替えできることがあります。六代目が畳床の強さ、傷み、湿気、縫い糸と寸法を見て、補修・調整して使えるかを確かめます。次の状態で補修しても再利用できない場合は、新畳を検討します。

  • 畳床が折れる、割れる、ふにゃふにゃしている
  • 裏面の固定部が傷み、畳表を張れない
  • 水濡れや尿による傷み・臭いが畳床まで達し、再利用できない
  • 踏んだ部分が戻らず、厚みが不均一になっている
  • 畳床を補修・寸法調整しても、部屋へ適切に納まらない

畳表だけを見て「まだ使える」と判断することはできません。畳を一枚上げ、厚みと裏面、畳床の硬さを確認してから工事方法を決めます。

薄い畳が表替えできない場合では、薄畳の構造と注意点を詳しく解説しています。

マンションの畳が沈む主な原因

沈み方考えられる原因確認方法
畳全体が硬くへこむ薄畳の畳床が劣化している畳の厚み・裏面・芯材を確認
一枚の中央だけ沈む畳床の割れやへたり畳を上げて裏面を確認
畳を替えても同じ場所が沈む畳を上げて見える床板のたわみ畳を外した状態で見える範囲を確認し、必要に応じ大工などへ相談
窓際だけ湿って沈む結露、水濡れ、カビ畳裏と床の染み・湿気を確認
歩くと音がして沈む下地材や固定部の問題管理会社・大工工事が必要か確認

床下地に原因がある場合、畳を新しくするだけでは直りません。畳がフカフカ沈む原因と確認方法も参考にしてください。

工事前に管理規約と搬出経路を確認

室内の畳替えでも、マンションごとに工事の届け出、作業時間、エレベーターの使用、共用部の養生などの決まりがあります。管理会社や管理組合へ、次の点を確認しておくと当日の行き違いを防げます。

  • 畳替えに工事申請が必要か
  • 作業できる曜日と時間帯
  • エレベーターを使用できる時間
  • 廊下やエレベーターの養生が必要か
  • 車両を止める場所があるか
  • 古い畳の搬出方法に指定があるか

表替えと新畳の判断

表替えが向く状態

畳床の強さが保たれ、必要な補修と寸法・高さ調整をして使える場合です。表面の傷みや隙間だけで交換せず、今の畳床を生かして畳表と畳縁を新しくします。

新畳が向く状態

畳床の傷みや強度不足で再利用できない、または補修・調整では部屋へ納まらない場合です。隙間幅や沈み方だけで決めず、畳床と畳を上げて見える床板を分けて確認します。新畳が必要なときは、部屋の寸法と建具の高さに合わせて製作します。

表替え・裏返し・新畳の違いと、見本選び・現地見積りのご案内も合わせてご覧ください。

マンションで選ぶ畳表

畳の厚みだけでなく、部屋の使い方に合わせて表面の素材を選びます。

  • 国産い草:香りと肌触りを大切にしたい和室
  • 和紙製・樹脂製畳表:色の選択肢や拭き掃除のしやすさを重視する和室
  • MuKiZu-Tatami:犬猫の爪や車椅子など、擦れ傷を減らしたい和室

薄畳では、厚い上級畳表を使えない場合があります。希望する素材が今の畳床へ張れるかも、畳を上げて確認します。

管理会社へ伝える内容

  • 畳の搬出入を行う日時
  • 共用廊下・エレベーターを使うこと
  • 養生が必要な場所
  • 作業車の駐車場所
  • 作業可能な時間帯

分譲・賃貸を問わず、共用部の規則は建物ごとに違います。工事日の直前ではなく、見積り段階で確認すると日程変更を減らせます。

薄畳は厚みだけで注文しない

同じ12mm表記でも、畳表・芯材・納まりによって製作条件が変わります。既存畳を実測し、敷居との高さや床面の状態を見て仕様を決めます。

よくある質問

マンションでも朝預けて夕方に納品できますか?

表替えできる状態で、枚数、移動距離、作業日の条件が合えば対応できる場合があります。新畳は採寸後に製作するため、別日に納品します。管理規約の作業時間も確認が必要です。

畳を一枚だけ替えられますか?

製作はできますが、既存畳との色差や厚み、隣の畳との寸法調整が必要です。傷んだ場所と周囲の畳の状態を確認します。写真があれば、最初の相談の参考になります。

家具はそのままで大丈夫ですか?

畳替えに必要な範囲の家具移動は当店で対応します。小物・割れ物・貴重品は事前に片付けてください。ピアノ、大型金庫、作り付け家具など特殊な重量物は事前にご相談ください。

厚みや沈む場所を伺い、工事方法を考えます

市町村名、階数、畳の枚数、沈む場所や希望時期をお知らせください。写真があれば、部屋全体や気になる箇所の様子が相談の参考になります。写真のために畳や重い家具を動かす必要はありません。六代目が現物を確認し、工事内容と部屋全体の総額をお伝えします。見積りを聞いてから依頼を決め、施工日を相談できます。

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この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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畳替えの注意点