新しい畳が部屋に戻ると、まず色や香りに目が向くかもしれません。けれど、畳替えの仕上がりは、畳表が新しくなったことだけでは決まりません。
納品時は、畳の上を歩き、畳同士や敷居との段差・隙間を見て、扉やふすまが普段どおり動くかを確かめてください。 気になるところがあれば、職人がいる間にその場所を一緒に見るのが分かりやすい方法です。
青畳工房でも、畳を敷き込んだ後に段差、隙間、建具の開閉を確認しています。この記事では、お客様も一緒に確かめやすい順番で、その見方をお伝えします。
まず、いつものように部屋を歩いてみる
家具を戻す前に歩ける状態なら、畳の中央だけでなく、畳と畳の境目、敷居の近くも歩いてみてください。
足元に引っかかる感じはないか。踏んだときに、気になる場所だけ大きく沈まないか。目で見て分かりにくい違和感も、歩くと気づくことがあります。
ただし、踏んだときの沈みを、すぐに「新しい畳の不具合」や「畳床の傷み」と決めつけることはできません。床板が関係する場合もあります。気になる場所を指しながら、施工した職人に状態を確認してもらってください。
段差と隙間は、場所を示して一緒に確認する
次に、畳同士の境目と、壁際・敷居際を見ます。
畳は同じ部屋の中でも一枚ずつ寸法や納める位置が異なります。隙間が気になったとき、自分で畳を持ち上げたり、無理に押し込んだりする必要はありません。「この境目が気になる」と、その場所を伝えてください。
段差や隙間を見つけたことと、原因が分かったことは別です。畳の位置や向き、元の畳床、部屋側の状態など、実物を見て判断する必要があります。畳の位置と向きについては、畳の裏書と敷き方の記事でも説明しています。
扉やふすまを、ゆっくり開け閉めする
敷き込みが終わったら、和室の扉やふすまも動かしてみてください。畳が納まっていても、建具の下が畳に触れるようでは、普段使うときに気になります。
ここでも、動きにくさの原因をお客様が判断する必要はありません。以前から動きにくかったのか、今回初めて気づいたのか、分かる範囲で伝えれば十分です。畳との関係をその場で確かめられます。
表面と畳縁は、選んだ内容と照らして見る
最後に、注文時に選んだ畳表や畳縁と、納まった畳を見比べます。目立つ汚れや糸の飛び出しなど、気になる箇所があれば遠慮なく示してください。
天然い草、和紙、樹脂では、表面の見え方や触れた感じも異なります。また、畳表の色の濃淡だけで品質の上下を判断することはできません。見本を選んだときの説明と、実際に納まった材料を照らし合わせることが大切です。
新しい天然い草の畳表を拭いた布に、白っぽい粉がわずかに付く場合については、畳表を納品前に拭き上げる理由で説明しています。粉が大量に付き続ける、べたつくなど、通常のお手入れで判断しにくい状態は施工店へ伝えてください。
気になる点は「どこで、どう感じるか」を伝える
専門用語は要りません。
「入口から二枚目の境目で足が引っかかる」「窓側の畳を踏むと沈む感じがする」「ふすまの下が触れているように見える」。このように場所と状態を伝えると、一緒に確認しやすくなります。
納品時には気づかず、使い始めてから違和感が分かることもあります。その場合は、気になる場所が分かる写真と、いつ・どのように気づいたかを施工店へ伝えてください。写真だけで原因や対応を確約するのではなく、必要に応じて実物を確認するための手がかりになります。
畳替えは、工房で畳を仕上げて終わりではありません。お部屋に敷き、普段使う場所として納まっているかを見るところまでが大切です。
これから畳替えを考える方は、ご相談から納品までの流れもご覧ください。佐賀市近郊で、今の畳の状態や工事方法が分からない場合は、青畳工房の相談窓口からご相談いただけます。

