猫がいる家の畳替え当日|脱走・作業音・ケージ移動の準備

猫がいる家の畳替えでは、玄関の開閉、畳の搬出、知らない人の声や作業音など、いつもと違うことが重なります。

六代目・古賀隆夫も、5匹の保護猫と暮らしています。同じ家の猫でも、来客を見に来る子、物音がすると隠れる子、開いた扉へ近づく子と反応はさまざまです。だからこそ、当日に慌てて猫を追いかけるのではなく、先に居場所と人の動線を分けておくことが大切です。

畳を引き取る前から納品後まで、当日の準備を順に説明します。

施工する和室から猫を離しておく

畳替え当日は、施工する和室へ猫が入らないようにします。畳を上げたあとは床板が見える状態になり、畳を持った職人も出入りします。猫の安全と作業のしやすさの両方を考え、別室を用意できる場合は、作業を始める前に移動しておくと安心です。

別室には、普段のトイレ、水、寝床を用意します。扉には「猫がいます」と分かる目印を付け、作業中にうっかり開けないようにします。

ふだんケージを使っていない猫を、当日だけ無理に長時間入れる必要はありません。猫の性格や日頃の過ごし方に合わせ、別室、普段から慣れているケージやキャリーなど、落ち着ける方法を選んでください。

玄関・窓・搬出経路の脱走対策

畳の引き取りと納品では、玄関を何度か開閉します。大きな畳を持っている間は、普段より扉が開いている時間が長くなることもあります。

玄関から和室までの通り道にある扉、窓、網戸、勝手口を作業前に確認してください。家族が複数いる場合は、猫のいる部屋を誰が確認するかも決めます。

猫を別室へ移せない事情がある場合は、予約時にお知らせください。畳を通す経路や玄関の開閉を確認し、できる範囲で作業の進め方を相談します。ただし、職人が畳を持ちながら猫の動きまで見守ることはできません。猫の居場所と扉の管理は、ご家族にお願いしています。

ケージ・トイレ・水を動かす順番

ケージやトイレが施工する和室にある場合は、猫を移してから片づけます。先に設備だけを動かすと、驚いた猫が隠れたり、いつものトイレを探したりすることがあります。

当日は、次の順で準備すると分かりやすくなります。

  1. 猫が過ごす別室の扉と窓を確認する
  2. トイレ、水、寝床を別室へ用意する
  3. 猫を移動し、扉を閉める
  4. 和室の小物や猫用品を片づける
  5. 玄関から和室までの通路を空ける

大きなケージやキャットタワーは、無理に一人で動かさないでください。分解が必要な製品は説明書を確認し、事前にできる範囲をお知らせいただければ、畳の搬出経路と合わせて確認できます。

畳の引き取りと納品時に起きる音

表替えでは、いったん畳を上げて工房へ持ち帰り、畳表を張り替え、縁付き畳は畳縁も替えてから納めます。新畳の場合も、採寸や古い畳の搬出、新しい畳の納品があります。作業内容や枚数によって時間と回数は変わります。

畳を上げる音、玄関の開閉、車への積み込みなど、普段とは違う音がします。音に敏感な猫には、玄関や和室から離れた部屋と、普段使っている寝床を用意してください。

来客が平気な猫でも、大きな畳の搬出はいつもの来客と状況が異なります。念のため居場所を分けておく方が安心です。

家具はどこまで片づければよいか

畳の上にある小物、割れ物、猫のおもちゃ、食器は別の場所へ移してください。畳を運ぶ際に触れそうな棚の上の物も片づけます。

たんすなど重い家具は、部屋の広さや畳の枚数、家具の形によって対応が変わります。無理に動かしてけがをする前に、予約時に家具が写った和室全体の写真をお送りください。動かせない家具があれば、そのままお知らせいただくと、当日の作業方法を考えやすくなります。

一般的な準備は畳替え前の準備と家具移動でも説明しています。

予約時に伝えてほしいこと

猫がいること自体は、遠慮なくお知らせください。必要なのは詳しい性格診断ではなく、作業の出入りに関係する情報です。

  • 猫の頭数と、作業中に過ごす予定の部屋
  • 玄関から和室までの間に猫のいる部屋があるか
  • 和室にケージ、キャットタワー、トイレがあるか
  • 動かせない家具があるか
  • 爪傷、吐き戻し、粗相など、現在困っていること

すでに畳の爪傷や表面の摩耗が多い場合は、当日の準備とは別に素材も検討します。爪傷や摩擦への耐久性を優先するなら、MuKiZu-Tatamiを含むペット・高耐久畳も候補です。ただし、素材を替えても脱走対策や当日の居場所づくりが不要になるわけではありません。

猫との暮らし全体に合う畳を考えたい方は、猫が畳をボロボロにする前に確認したいこともご覧ください。工事の流れは畳のご注文から納品までで確認できます。

畳を納めたあとの確認

畳を納めたら、まず工具や小さな材料が残っていないことを確認し、家具や猫用品を戻します。ケージやキャットタワーは、製品の設置条件に従い、ぐらつきがない状態にしてください。

猫を和室へ戻すときは、無理に新しい畳へ乗せず、自分から様子を見られるようにします。新しい香りや部屋の変化への反応には個体差があるため、追い立てずに見守ってください。

よくある質問

猫は家の中にいても畳替えできますか?

できます。ただし、畳を運ぶ玄関や廊下と猫の居場所を分け、作業中に扉が開かないようご家族で管理をお願いします。別室を用意しにくい場合は、予約時に間取りと猫の居場所をお知らせください。

ケージへ入れておけば同じ和室で作業できますか?

同じ和室は、畳の搬出入や作業音が近く、ケージ自体も移動が必要になる場合があります。基本は施工する和室と別の場所をおすすめします。猫が慣れていない方法を当日初めて試すのではなく、普段の過ごし方に合う方法を選んでください。

重い家具やキャットタワーは事前に全部動かす必要がありますか?

小物や割れ物は片づけてください。大きな家具や設備は、形や位置によって対応が変わるため、無理に動かす前に写真でご相談ください。

猫が畳を引っかく場合は、必ず高耐久素材にした方がよいですか?

猫が爪をかける場所、現在の傷み方、畳の使い方によって判断します。国産い草が合う部屋もあれば、表面の摩擦や傷を優先して別素材を選ぶ方がよい場合もあります。写真を見ながら選択肢を整理できます。

猫の居場所と和室の写真をLINEでお送りください

和室全体、玄関から和室までの通路、ケージやキャットタワー、動かせない家具が分かる写真があると、当日の流れを相談しやすくなります。猫の頭数と畳の枚数、ご希望の時期を添えてLINEでお送りください。六代目・古賀隆夫本人が確認します。

電話でのご相談は、通話無料の0120-743-443へどうぞ。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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