「今から畳を1枚、買って帰れますか?」

畳は1枚からご相談いただけます。
ただ、青畳工房では完成した畳を店頭に並べて販売しているのではなく、使う場所や寸法を伺ってから製作するのが基本です。

「今からお店へ行ったら、畳を1枚買って帰れますか?」

こんなお電話をいただきました。

フローリングに直接布団を敷いて寝ているので、その下に畳を1枚敷きたい。お使いの布団はシングルサイズで、畳の値段も知りたい、というご相談です。

畳屋としてはいつもの仕事ですが、畳を注文したことがなければ、作っているところを見る機会もそうありません。「お店に行けば買えるかな」と思われるのも、自然なことだと思います。

同じ六畳間でも、畳の寸法は同じとは限りません

畳には「一畳」「半畳」という呼び方があります。でも、一畳ならどの部屋にもぴったり入る、というものではないんです。

部屋は、きれいな長方形とは限りません。壁や柱の位置、建物による寸法の違いもあります。畳の厚みも、住宅によって違います。

だから、和室の畳を新しく作るときは、まず部屋を測ります。その寸法に合わせて、長さや幅、厚みを決め、一枚ずつ納まるように作っていきます。柱が出ていれば、その形に合わせた加工が必要になることもあります。

完成した畳を運んで並べるだけではなく、そこに合う畳を作る。これも、畳屋の大事な仕事です。

既製品の置き畳もありますが、和室に敷き込む畳は、その部屋を測って作るのが基本です。

今回は、部屋いっぱいではなく「布団の下に1枚」

今回のご相談は、和室の畳を入れ替える話ではありません。フローリングの上に、畳を単独で1枚置く使い方です。

部屋いっぱいに敷き込む畳とは、考える寸法も違います。今回は、シングル布団を載せるための大きめの一枚として、約2m×1mを目安に、縁付き畳をご提案しました。

これは、今回お話ししたサイズの目安です。布団の大きさにも違いがあるので、実際に作るときは、お使いの布団と置く場所の寸法を確認して決めます。

なお、今回は縁付き畳を製作するご相談です。薄く軽く作る置き畳とは、厚みや作りが同じとは限りません。持ち上げて片付けたいのか、置いたまま使いたいのかも、作る前に伺いたいところです。

フローリングに置く畳の種類を知りたい方は、置き畳の大きさ・厚み・選び方もご覧ください。

布団の下なら、高い畳表でなくてもいいのでは

普段、畳を作るときは、表面に張る「畳表」、周りを仕上げる「畳縁」、芯になる「畳床」の見本を見ていただきます。材料や仕上がりの違いをご説明し、好みや使い方、ご予算に合わせて選んでいただくためです。

布団の下に敷くことが主な目的なら、見た目や希少性に大きく費用をかける必要はないのではないか。今回は、青畳工房で最も価格を抑えられる組み合わせを一つの選択肢としてご説明しました。その場合の価格もお伝えしています。

もちろん、それで決まりという話ではありません。ほかの材料が気になれば、その違いを聞いてから考えていただけます。

畳をそのまま眺めたり、手触りを楽しんだりしたいなら、畳表を見比べる楽しみがあります。一方で、布団の下に一枚敷きたいなら、そこまで費用をかける必要があるかを先に考えたい。

高い材料を使うことよりも、その畳を何に使いたいのか。今回は、そこからお話ししました。

畳を思い出してもらえたのが、嬉しかった

ご家族に相談されるとのことで、お電話は終わりました。ご注文になるかどうかは、まだ分かりません。

それでも、私には嬉しい電話でした。

フローリングに直接敷いている布団。その下に何か敷こうと考えたときに、畳を思い出してくださった。そして、青畳工房へ電話をくださった。

和室を丸ごと畳替えする話でなくても、毎日の暮らしの中に、畳を使ってみたい場所がある。そういうお話を聞けるのは、畳屋として素直に嬉しいんです。

「1枚だけなんですが」も、お聞かせください

フローリングに1枚だけ置きたい。布団の下に敷きたい。置けるサイズが分からない。

そんな段階でも、ご相談ください。寸法や写真がまだなくても、まずは何に使いたいかをお聞かせいただければ大丈夫です。

使う場所やご希望を伺い、製作できる大きさや材料、価格、納期の目安をご説明します。その場で持ち帰れるとは限りませんので、来店をご希望の方も、先にお電話かLINEでご連絡ください。

LINEで相談する電話する:0120-743-443

電話受付:月〜土曜 8:00〜18:00。文章をまとめて送りたい方は、お問い合わせフォームもご利用いただけます。

この記事を書いた人
畳マン六代目

青畳工房 六代目の古賀隆夫です。1982年生まれ、一級畳製作技能士。創業170余年の畳店を受け継ぎ、佐賀市水ヶ江を拠点に畳替えを行っています。

国産い草にこだわり、畳の状態を確認して、表替えで済むか新畳が必要かを正直に判断します。家具移動や素材選びも、六代目本人がご相談から施工まで対応します。

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